F1にWRCにル・マンにニュルに……。国内でもSUPER GTやスーパー耐久、D1グランプリなど、まさにいまモータースポーツシーズンの真っ只中ですね。毎週末のようなどこかでレースが開催されている、モータースポーツ好きにとっては忙しなくも嬉しい日々が続きます。

そうは言っても、プロチームやプロドライバー同士の熾烈な闘いに魅了されるだけがモータースポーツだけじゃありません。アマチュアがステアリングを握って闘う参加型モータースポーツも活況を呈しています。なかでも、マシン性能差のないイコールコンディションで腕前を競うワンメイクレースが熱い。レースへ出る目的が「好きな愛車で走りたい」「自分なりのチューニングカーで走りたい」というのなら、ワンメイクレースは不向きかもしれません。だけど、「自分のドライビングスキルを上げたい」というのなら、これ以上のものはありません。

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特に初心者に優しいのがネッツカップ・ヴィッツレースでしょう。その名称の通り、トヨタ・ヴィッツだけで闘うワンメイクレースで、もとをたどればスターレットのワンメイクであり、ヴィッツとしては2000年に日本発のJAF公認ナンバー付き車両によるワンメイクレースとしてスタートしました。現行3代目ヴィッツとなって今年で5年目。ヴィッツのカップカーと国内A級ライセンスさえ用意すればだれでも出場できる敷居の低さが魅力で、事実、昨年2015年は年間最多台数となる544台ものマシンが出場しました。参加者の約半数がモータースポーツ歴3年以内だそうで、参加するうちに仲間が増えたり、走りの魅力にどっぷり浸かっていく人が多いそうです。

腕を競い合うワンメイクレースだから、「道具」はなるべく同じもので競われます。そんなヴィッツレースを支えるのが、ワンメイク供給されるタイヤ。現在はグッドイヤーの「EAGLE RS-Sport S-Spec」が指定されています。これはD1グランプリでも使われているハイグリップラジアル。幅広い温度域で安定したグリップ力を、長時間にわたって発揮する性格は、まさにエントリーレーサーにとって最適。クルマ自体はアンダーパワーゆえ、最初はタイヤに頼った走らせ方になるかもしれません。だけど慣れてきたらタイヤ能力を最大限に引き出すような、そんな走りを研究することが勝利をつかみ取る近道。敷居は低くても、最終的にはプロドライバーが真剣に悩むほど奥が深いようです。

イコールコンディションが前提となるワンメイクレースですが、わずかに許される調整部分を使ったセッティングができるのもおもしろいところ。中でも重要なのがタイヤの空気圧。銘柄自体はワンメイクであっても、設定する空気圧次第ではライバルに対して、大きなアドバンテージを得ることができます。その日の気温や路面状況、温度による内圧の上がり方を加味して設定する。コースによっては4輪それぞれ異なる空気圧で出走する人も。経験とデータ蓄積がモノをいいます。もちろん立派な公道用ラジアルタイヤであり、ヴィッツ自体がナンバー付きなので、サーキットの往復を自走でこなせるのもクラブマンにとっては嬉しいところですね。

ヴィッツで腕を鍛えたら、次に試したいのが86/BRZレースでしょうか。こちらも基本はヴィッツと同様に、ナンバー付のカップカーで闘うワンメイクレース。面白いのはプロフェッショナルシリーズとクラブマンシリーズに分かれているところ。プロフェッショナルシリーズには日本を代表するプロドライバーがたくさん参戦していて見るだけでも楽しいし、また、アマチュアドライバーでもその気になればプロフェッショナルシリーズへ挑戦できるのもいい。プロと自分のタイムを見比べたり、走り方を学んだり。観戦型と参加型が一緒になったレースとして人気急上昇中のようです。

(写真:GOODYEAR Racing)

【関連リンク】
日本グッドイヤー株式会社 「モータースポーツ」ページ
http://www.goodyear.co.jp/motorsports/

 

EAGLE RS Sport S-SPEC 製品ページhttp://www.goodyear.co.jp/products/tires/eaglerssport/eaglerssport.html

クルマの速さを競わない自動車レースがあるって知ってますか?(http://clicccar.com/2016/06/15/378853/)