主演の二階堂ふみ

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小泉今日子(50)と二階堂ふみ(21)の"W(ダブル)主演"で注目されている映画「ふきげんな過去」が2016年6月25日から全国で公開される。女優デビュー以来、数々の受賞を重ねその演技力が注目される二階堂は、同作品への出演を決めた理由を「小泉さんと母娘を演じたかったから」という。2人の"競演"に注目が集まっている。

突然現れた"伯母"が"実母"を名乗る

二階堂は、映画を監督した劇作家、前田司郎さんと6月13日に、東京の日本外国特派員協会で「ふきげんな過去」について会見を行った。若手女優の注目株である二階堂には出演オファーが引きも切らないとされるが、そのなかからこの作品を選んだ理由を問われて「小泉今日子さんと親子役を演じたかった」などと話した。

物語は、二階堂演じる退屈な毎日を過ごす女子高生・果子(かこ)の元にある日、18年前に死んだはずの伯母の未来子(みきこ)が現れるという物語を描く。小泉演じる未来子は自分が果子の実の母親だと話す...。果子はこのことをきっかけに"退屈な毎日"とは違った世界を見ることになる。

前田監督はこの映画が2本目の監督作品。小説も手掛け、09年には「夏の水の半魚人」で三島由紀夫賞を受賞するなど活動は多彩だ。会見で「ふきげんな過去」を選んだ理由や作品に託したメッセージを問われ「テーマは『時間の流れ』」と同監督。「夏の暑い感じ、夏休みの気だるさやワクワクする気持ち、死を感じる瞬間...。そうした雰囲気を伝えたかった。過去、未来の自分も頭の中にいて、数珠でつながるように同時に1カ所に存在できるのではないか。それを映画だったら表現できると思った」と述べた。

二階堂は、こうした監督の意図を受け「脚本を読んで自分も経験したことがあるような気がして自分の過去と向き合えると思った」という。

劇作家、小説家の前田司郎氏、2本目の監督作品

この会見に先立って映画の試写が行われており、二階堂は会見の冒頭「皆さんはこの映画を見てどう思われましたか? この映画をどう紹介していいのか分かりませんが...」などと英語であいさつするなど気くばりをみせていた。

会見では前田監督のマルチな創作活動にも関心が及び、演劇と映画の違いについて質問が出された。前田監督は、

「舞台俳優と映像の俳優は全然違う。舞台の俳優は稽古の時に100%の力を出し、本番では8割くらいの力でやる。映像の場合、稽古では8割くらいの力。カメラが回ると100%以上というか...カードを隠して持っていて、現場へ来た時に初めてそのカードを切る。舞台の場合は、誰がどのカードを持っているか全部把握している。映像は瞬発力を使い、舞台では持久力が要求される」

――と話した。