中谷元防衛相は7日、バンコクでタイのプラウィット国防相と南シナ海問題を中心議題として会談したが、中国メディアの環球網は11日付の記事で、日本は中国とタイの仲を裂き両国の軍事交流を阻止しようとしていると主張している。(イメージ写真提供:123RF)

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 中谷元防衛相は7日、バンコクでタイのプラウィット国防相と南シナ海問題を中心議題として会談したが、中国メディアの環球網は11日付の記事で、日本は中国とタイの仲を裂き両国の軍事交流を阻止しようとしていると主張している。

 記事は、日本の一部メディアが「日本は中国とタイとの軍事交流を阻止しようとしている」と報道したことを紹介し、「タイは日本のP-1哨戒機とUS-2水陸両用飛行艇に関心があり、日本にはタイとの軍事協力を強化する意志がある」と説明した。

 報道によれば、中谷元防衛相は7日の会談後に記者団に対してタイとの防衛装備品・技術移転について、いずれは協定を結ぶことが必要という見方を示している。また、中谷元防衛相とプラウィット国防相は今回の会談で自衛隊によるタイ軍の能力向上支援の点で合意した。

 また記事は、「日本が中国とタイの仲を裂き両国の軍事交流を阻止しようとしている」と主張した別の根拠として、今回の会談で「日本とタイ両国が南シナ海における航行の自由と上空飛行の自由を保障することの必要性を確認した」という点も指摘。記事はタイに対する日本側の一連の行動に対する強い警戒感を示している。

 2014年に生じたクーデターを機に米国はタイから距離を置いているため、中国はこの混乱に乗じてタイへの影響力を強めている。またタイも外交・安全保障面で中国に接近しているため、中国からすれば日本が「中国とタイの仲を裂く」行為と映るのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)