Twitterが音楽共有サービスSoundCloudに7000万ドルの出資。より緊密な連携をめざす
Twitterが音声ファイル共有サービスSoundCloudに7000万ドルの出資をしていたことが明らかになりました。今のところ両社の意図や今後の展開など詳細は不明ですが、TwitterのCEOであるJack Dorsey氏もSoundCloudの広報担当も、出資があった事実を認めています。

SoundCloudは2007年にドイツのベルリンで創業したサービスで、誰もが曲をアップロードして公開でき、ほかのユーザーの曲を聞いたりダウンロードしたり、ブログやSNSでの共有も簡単にできます。2013年7月の時点でプロのミュージシャンも含めて登録ユーザー数は約40万人、月間リスナーは約2億人という巨大な存在に成長を遂げました。国境やジャンルを超えて様々な曲がリミックスされたり、あるいは無名のインディーズバンドがメジャーデビューするきっかけを提供しています。

ただしSoundCloudにとって、マネタイズは頭が痛い問題です。財務状況はとても厳しく、2014年には収入1735万ドルに対して4419万ドルの赤字を出していると報じられました。そんな事情もあって同年5月にはTwitterが買収する話が持ち上がりましたが、結局は立ち消えに。もっともTwitterはかつて音楽サービス「 #Music」を失敗させた過去もあり、買収の失敗を喜ぶ声もありました。その後、Twitterはツイート内にSoundCloudなどと連携して音声を埋め込める新機能「オーディオカード」を発表しており、両社の関係は良好です。

Twitter CEOのJack Dorsey氏は「SoundCloudは何年にもわたる偉大なパートナーだったし、コミュニティに支えられるアプローチは我々と相通じる」と語り、SoundCloudの広報担当は「両社とも世界中の人々に愛用され、現代のカルチャーを盛り上げている。今回の出資のおかげでSoundCloudはクリエイターとリスナーどちらにも有益な価値を追求でき、SoundCloud Goなど有料サービスを展開し続けることも可能になった」と肯定的なコメントを公表しています。

SoundCloudは今年3月に月額9.99ドルの有料オプションSoundCloud Go(オフライン視聴や広告無し、アクセスできる楽曲が1億25000万曲)をスタートしましたが、先行きは今も不透明なまま。かたやTwitterもユーザー数の伸びが鈍化していると指摘されていますが、どちらも消えると途方に暮れるユーザーが多いことに変わりはありません。Twitterはより緊密な連携でさらなる成長を、SoundCloudはTwitterを通じて有料サービスの展開に励み、共存共栄できるよう祈られます。