「日本の手先は帰れ」統一派、台湾の日本復帰目指す“台湾民政府”に抗議

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(新北 15日 中央社)自称市民記者の女性が、戦後に中国大陸から台湾に移住した、いわゆる「外省人」の高齢男性を「中国の難民は帰れ」などと罵倒した問題。両岸(台湾と中国大陸)統一などを求める中華統一促進党の張安楽総裁らは14日、この発言に抗議するため、女性が参加する「台湾民政府」の板橋事務所(新北市)前に集まり、「日本の手先は日本に帰れ」などと声を上げた。

台湾民政府は、台湾の所有権は日本の天皇にあると主張し、日本への復帰などを目指す団体。女性が高齢男性を罵倒している様子を撮影した動画がインターネット上に公開された翌日の10日には、同事務所に卵が投げつけられるなどのトラブルも起きていた。同団体は女性の言動とは無関係であるとの立場を示している。

張氏らは、台湾民政府は「日本に媚び、台湾を売っている」と糾弾。現場では不測の事態に備え、警察官約150人が警戒にあたった。

同団体は、様々な利点があるとしてメンバーらに自製の身分証やナンバープレートを配布し、その合法性をめぐる問題が立法院(国会)で取り上げられたことがある。また、勧誘などにあたり詐欺が行われた可能性があるとして検察による捜査も実施されたが、証拠不十分により、判断を見送る「中止処分」となっている。

団体のメンバーらは靖国神社を参拝するなど、日本をたびたび訪れている。

(黄旭昇、王鴻国/編集:杉野浩司)