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新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は6月15日、機能性材料の試作回数や開発期間を1/20に短縮させる共通基盤技術の開発を行う「超先端材料超高速開発基盤技術プロジェクト」に着手したと発表した。実施期間は2016年度〜2021年度、事業総額は100億円を予定している。

同プロジェクトでは、まず2018年までに、第一原理計算、分子動力学法、有限要素法などを活用し、有機系の機能性材料を中心に構造や組成から材料の機能を推測するマルチスケールシミュレーション手法を開発する。2021年までには、大量のデータから人工知能(AI)などを活用して法則性を見出し、所望の機能を発現する最適な構造や組成を導き出す新しい材料探索手法の確立を目指していく。

さらに、求める構造や組成を持つサンプルを高精度に試作するプロセス技術を開発するほか、試作したサンプルを「非破壊」または「その場環境(in situ)」で構造や組成、機能を計測する手法についても検討する。

NEDOは、先端的な計算科学の技術を有する公的研究機関と機能性材料の開発・実用化に豊富な実績を有する企業とが連携して研究開発を進めるために、集中研究拠点を設置するとしており、さらに内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム」、科学技術振興機構の「情報統合型物質・材料開発イニシアチブ」との連携を推進していく考えを示している。

(周藤瞳美)