世界経済の回復の遅れが韓国経済にも暗い影を落とし始めている。韓国の造船業界は海洋プラント事業の不振を背景に巨額の赤字を計上し、人員整理を余儀なくされているほか、輸出も低迷している。さらに中東呼吸器症候群(MERS)の感染拡大によって落ち込んだ国内消費も今なお伸び悩んでいるのが現実だ。(イメージ写真提供:123RF)

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 世界経済の回復の遅れが韓国経済にも暗い影を落とし始めている。韓国の造船業界は海洋プラント事業の不振を背景に巨額の赤字を計上し、人員整理を余儀なくされているほか、輸出も低迷している。さらに中東呼吸器症候群(MERS)の感染拡大によって落ち込んだ国内消費も今なお伸び悩んでいるのが現実だ。

 韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版は13日、韓国銀行(中央銀行)がこのほど政策金利を1.25%に引き下げ、李柱烈(イ・ジュヨル)総裁が「世界の貿易の不振は想像以上」と述べ、問題は2016年下半期だとの見方を示したことを紹介した。

 記事は、世界貿易の不振に加え、産業構造の調整がもたらす変化により、韓国経済の下振れリスクが拡大しているとの見方を示し、韓国の造船業および海運業における構造改革がリスク拡大につながっていると指摘した。

 続けて、韓国銀行は16年1月に今年の国内総生産(GDP)成長率を前年比3.0%と予測していたものの、4月に見通しを2.8%増に下方修正したことを指摘。16年上半期の成長率を2.9%増、下半期を2.6%増と予測しているものの、構造改革が韓国経済に与える影響が予想を上回れば、下半期の成長率も予想を下回る恐れがあると論じた。

 さらに記事は、経済協力開発機構(OECD)や国際通貨基金(IMF)などはすでに韓国の経済成長率見通しを引き下げていることを指摘。李柱烈総裁が警鐘を鳴らしたとおり、世界経済の回復の遅れとともに、韓国経済は浮上の兆しどころか、さらに悪化するおそれがあることに危機感を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)