動物園の人気者というと、トラやライオン、ゾウ、パンダといった大型動物を思い浮かべるかもしれない。中国メディア・青網は10日「日本のある動物園では、なんとニワトリが一番人気になっている」として、肉食動物のエサになる予定だったニワトリの数奇な運命について紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 動物園の人気者というと、トラやライオン、ゾウ、パンダといった大型動物を思い浮かべるかもしれない。中国メディア・青網は10日「日本のある動物園では、なんとニワトリが一番人気になっている」として、肉食動物のエサになる予定だったニワトリの数奇な運命について紹介する記事を掲載した。

 記事は、大阪市にある天王寺動物園にいるニワトリの「マサヒロ君」について紹介。もともとは園内の肉食動物に供される「生餌」として動物園にやってきたが、飼育員が肉食動物に与えようとするたびにスルリと逃げ出したと説明した。

 また、2015年7月にはマガモの赤ちゃんの先生役を与えられて生き延び、同9月に園内にイタチが出没した際には「おとり」として籠の中に入れられピンチを迎えるも、結局イタチは出現せず、ヒヨコから若鶏に成長した後で大型肉食獣への給餌が決定するも上司が出張で数日裁可が下りず棚上げになるといった「奇跡」を経験したことを伝えた。

 そして、数奇な運命をくぐりぬけた「マサヒロ君」の命の大きさを感じ取った園が、肉食動物に供することなく園内で飼育することを決定したと紹介。晴れて「生餌」から飼育動物の一員となった「マサヒロ君」が、今や悠々と園内で生活し、スタッフに付いて回ったり散歩したりするようになり、園内で一番の人気動物にまで成り上がったとした。

 何かのタイミングがちょっとずれていたら、「マサヒロ君」は当初の目的どおりヒヨコの段階で肉食動物の餌食になっていたはず。そう考えると、やはりなにか運命めいたものを感じざるを得ない。人間は何らかのストーリーを持った者に強い共感を覚え、愛する傾向がある。日本で起きた話ではあるが、中国で同じような事が起きても、おそらく多くの市民が彼のことを「鶏堅強」(ど根性ニワトリ)などといった愛称を付けて、もてはやすことだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)