小林麻央の乳がん発覚で気になる…検診はマンモと乳腺エコー、どっちを受けるべき?
 小林麻央さんが乳がん闘病中というショッキングなニュースを受けて、「私も乳がん検診を受けてみよう」と決意した女性も多いことでしょう。

 日本人女性の14人に1人が発症するという乳がん。その検診には、「マンモグラフィー」と「乳腺エコー検査」の2種類がありますが、どちらを受けたらいいのでしょうか?

 人間ドック・検診の予約サイト「MRSO」(マーソ)の記事から、それぞれの特徴をご紹介しましょう。

◆どっちを受けるべき!? マンモグラフィーと乳腺エコー検査

罹患率は高いが死亡数は低い!? 乳がんに有効な検査とは

 現在のようにマンモグラフィー検査が普及しつつあるものの、乳がんの罹患率は高い。実際、日本人女性の部位別がん罹患率では、乳房が1位となることが多い。一方、乳がんによる死亡数は少なく、女性のがんによる死亡数は男性同様、大腸や胃、肺が上位を占めている。これは乳がんの性質と治療の有効性が関係している。

 また、乳がん検診によって早期発見早期治療を実現できていることが大きい。そこで気になるのが、マンモグラフィー検査と乳腺エコー検査の違いである。

◆見えるものが違う! 石灰化物か、腫瘍か

 乳腺組織の異常を調べる方法としては、おもにマンモグラフィー検査と乳腺エコー検査の2種類が挙げられる。どちらも乳腺組織に生じる病変を検出する検査であるが、そもそもまず、見えるものが違う。

 マンモグラフィー検査は、いわゆるX線検査であり、乳腺組織の石灰化を検出することができるが、軟組織の病変は検出できない。

 一方、乳腺エコー検査は、腫瘍などの軟組織の病変を検出するのが得意である。

 石灰化物も腫瘍も、どちらも乳がんを早期発見するうえで、重要な症状だ。乳がんの兆候を発見する点で、マンモグラフィー検査と乳腺エコー検査に優劣をつけることはできない。

◆静止画と動画という違い

 マンモグラフィー検査と乳腺エコー検査の違いには、静止画か、動画かという違いが挙げられる。

 マンモグラフィー検査はX線画像であり、撮影されたものから読み取れる情報は決まっている。それゆえ、診断する医師の経験や技量にはそれほど依存しないといえる。

 一方、乳腺エコー検査は、プロープと呼ばれる器具を、検査技師が動かしながら病変を探す。処置の最中どのようにプローブを動かし、何を見ようとするのかが術者によって大きく異なる。また、動画であるため、見える情報が絶えず変化している。そのため、術者の技量に依存する傾向が強い検査ともいえるのだ。

◆使い分けが必要? 加齢で変化する乳腺組織の構成

 乳腺組織は加齢により退縮し、脂肪組織の割合が増えてくる。乳腺エコー検査は軟組織の診断を得意としているが、脂肪組織が増えてしまうと、腫瘤との見分けがつきにくくなる。つまり、年齢が上がるほど乳腺エコー検査の有効性は低下する傾向がある。

 マンモグラフィーは脂肪などの軟組織の影響を受けにくい検査であるため、熟年者に適しているといえる。

 逆にマンモグラフィーは、乳腺が発達している20代や30代は、画像に乳腺が映り込み石灰化物が見つかりにくい。

 このように、マンモグラフィー検査と乳腺エコー検査には、検出できるもの、術者の技量への依存度、年齢による有効性の違いなどが見られる。どちらかが優れているとは言い切れないため、ケースに応じて使い分ける必要がある。

 両方とも受けることが好ましいが、1年おきに違う検査を受けるなど工夫をしたい。

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