12日、韓国の国指定文化財に当たる「宝物」に指定された朝鮮時代の貴重な書籍が、指定から1カ月余りで美術品のオークションに出品され騒ぎとなっている。写真はソウルの国立中央博物館。

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2016年6月12日、韓国・聯合ニュースなどによると、韓国の国指定文化財に当たる「宝物」に指定された朝鮮時代の貴重な書籍が、指定から1カ月余りで美術品のオークションに出品され騒ぎとなっている。

先月初め、中国の書籍「周易参同契」が、朝鮮時代初期の道教思想や葬儀の風習を知ることができる貴重な資料として、韓国の宝物第1900号に指定された。特にこの1441年の初版本は、西洋でグーテンベルクが活版印刷を発明する以前、東洋に金属活字が存在したことを証明する点でも学術的価値が高いとされている。

しかし、この貴重な文化財が、宝物指定からわずか1カ月、今月末のKオークションに出品されることになった。落札価格は1億8000万〜2億8000万ウォン(約1630万〜2530万円)になると予想されている。もともとこれは朝鮮王朝の官僚であったシン・オンシク(1519〜82)の墓から1998年に出土したもので、シン氏一族の宗中会の所有だった。文化財庁関係者は、宗中会から「資金難のためやむを得なく出品した」との事情を聞いているという。

これについて、韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。

「売買されるのが嫌なら国が適正価格で買い取って管理すべきだ。お金は使いたくないくせに管理はしたいなんて、泥棒の考え方じゃないか」
「国家が私有財産に関与する権利はまったくない。韓国は自由主義国家だ」
「政府が落札すれば済む話」

「韓国という国が金のために滅びる日が来るだろう。子孫たちに対して実に恥ずかしいことだ」
「宝物に指定されたことで、一族で面倒が起こったから売るんだろう。代々受け継いでもちゃんと保存しないと価値がなくなるし、売ってビルでも建てた方がましだと思ったんだろうね」

「自分の物の値段が上がったから売る、それの何が問題なの?」
「海外流出は防ぐべきだけど、国内の個人取引まで妨げる必要はないと思う。そこまでするのはやり過ぎだ」
「子孫が先祖の土地や遺品を売り払うのは、今に始まったことじゃない」(翻訳・編集/吉金)