13日、ソウルの地下鉄駅で先月起こった作業員の死亡事故をめぐり、朴元淳市長の責任を問うソウル市議会の追及が強まっている。写真はソウルの地下鉄駅。

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2016年6月13日、韓国・ニューシスによると、ソウルの地下鉄駅で先月起こった作業員の死亡事故をめぐり、朴元淳(パク・ウォンスン)市長の責任を問うソウル市議会の追及が強まっている。

先月28日、ソウル地下鉄2号線九宜駅で、ホームドアの修理を行っていた19歳の作業員が駅に進入してきた列車にひかれ死亡した。ソウルの地下鉄では同様の事故が過去に2度起こっていたにもかかわらず、実効性のある安全対策が取られていなかったことが事故の原因と判明、同路線の運営主体であるソウルメトロ職員が業務上過失致死容疑で立件されたほか、ソウル市長が国会に呼び出され事故対応について叱責を受ける騒ぎにもなっていた。そして13日、市議会でも与野問わず市長に対する厳しい追及が行われた。

野党「共に民主党」の市議は市政質疑で、「朴元淳市長は先の地方選挙に出馬し、『あなたのそばには誰がいますか』という宣伝ポスターを貼っていた。九宜駅の19歳の若者のそばには誰がいたのか。朴市長はどこで何をしていたのか」と問うた。また、与党セヌリ党の市議は、朴市長が事故翌日にサッカー関連のイベントに出席していたことを挙げ、「不適切だ」と指摘、「朴市長が事故の報告を受けた時点について市とソウルメトロの証言が食い違っている。ソウルメトロが市長をかばおうとする意図を感じる」と主張した。

一方、「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)前代表はこの事故について「与党政権が追求し放置した利潤中心の社会、貪欲の国がつくり出した事故であるという点で、地上のセウォル号惨事だ」と表現した。2年前の旅客船セウォル号沈没事故では、当日の朴槿恵(パク・クネ)大統領の行動が7時間不明とされているが、「地上のセウォル号事故」当日の朴市長の行動も明らかになっていない。

これについて、韓国のネットユーザーから多数のコメントが寄せられているが、市長の立場を擁護する声が目立つ。

「7時間くらいなら(行方が分からなくとも)大目に見てあげるんじゃなかった?」
「国民が朴市長を非難するとしても、セヌリ党と政府にはその資格はない」
「それを言うなら、ソウル市内で人々が自殺を選んでいる時に、市議たちはどこで何してるの?」

「セウォル号の時になぜこういう追及をしなかったんだろう?」
「九宜駅の事故の時、大統領がどこにいたのかも聞いておくべき」
「市長もそんなに暇じゃないでしょ」
「事故の時にどこにいたかではなく、事故後に何をしたかが重要」

「事故はいつだって起こるもの。九宜駅の事故が他の事故と違うのは、若者が非業の死を遂げたということだけ。朴市長が現場に行くのだって遅過ぎたとは思わない。セウォル号に比べたら光速並みだったよ」
「セヌリ党の言うことには真実味を感じない」(翻訳・編集/吉金)