中国メディア・中国教育新聞網は10日、日本の小学校で実施している宿泊体験学習活動に参加した中国人留学生の感想を紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・中国教育新聞網は10日、日本の小学校で実施している宿泊体験学習活動に参加した中国人留学生の感想を紹介する記事を掲載した。

 記事は、新潟県の大学に留学した中国人学生が、留学生センターの紹介により現地の小学校6年生による2泊3日の宿泊体験学習会に同行したことを紹介。バスに乗って約3時間、小学生たちとコミュニケーションを深めつつ、到着した妙高青少年自然家を見て「素晴らしい自然環境に驚き震えた」という第一印象を覚えたとした。

 そして、入口に掲げられた「集団生活や自然体験、交流体験活動を通じて、子どもの自然に親しみ愛する感情を育てる。規律、協力、友愛、奉仕の精神を養う。自然環境のなかで子どもの心身の健康を促進し、自主的な実践、創造的な態度、能力を養う。子どもの基本的な生活習慣と生存能力を養う」という教育目標が印象に残ったことを紹介している。

 初日の夜はクラスの児童たちの自由活動に参加して一緒に遊び、午後10時の就寝時間になると8人部屋で就寝したと説明。「わが国の宿舎の生徒に比べて、私語をしたり騒いだりすることなく、全てが秩序正しかった」と評した。また、翌朝にはみんな時間通りに起床し、寝具の整理、部屋の清掃を行ったうえで運動場に集合、3キロの早朝ジョギングを行ったとし「日本の子は小さいころからこういったトレーニングをしてるのだ」と説明した。

 2日目の体験学習では妙高山の火山について体験学習を行い、それぞれ任務を持たされた子どもたちが写真撮影や討論、実験を行い、教師がしばしばレクチャーや質問への回答を行っていたと紹介。「児童たちは興味深く取り組み、とても深い体験をしている」と評した。

 記事は最後に、宿泊体験学習が子どもたちの生存能力向上に影響するという研究結果が存在し、学習会前と後では「心理的社会能力」に顕著な差が存在する、という引率教員の話を併せて紹介している。

 日本の小中学校では、キャンプや林間学校、移動教室という名目でさまざまな宿泊体験学習活動が行われている。修学旅行も社会性を身に着ける、現地の文化や歴史を知るなどといった学習テーマが課せられており、こちらもその一環と言えるだろう。子どもたちは日常とは異なる環境に喜びと興奮、一抹の不安を抱えながら宿泊体験学習に参加し、わずか数日の期間中に一回りも二回りも大きくなって帰って来るのである。

 どちらかというと教室での詰め込み学習が主体となっている中国の学校。その教育方法に対する疑問の声は日増しに大きくなっており、新しい教育の形に対する模索が始まっている。日本で盛んに行われているような体験型学習のイベントも、今後積極的に導入されることになるかもしれない。そのためには、子どもたちを受け入れる設備や体制づくりを進めることも必要だ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)