10日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト電子版は、南京大虐殺80周年を迎える2017年に、安倍晋三首相は南京を訪問するべきとの論評記事を掲載した。写真は南京大虐殺記念館。

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2016年6月10日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト電子版は、南京大虐殺80周年を迎える2017年に、安倍晋三首相は南京を訪問するべきとの論評記事を掲載した。以下はその概要。

東シナ海と尖閣諸島をめぐる日本と中国の争いに終わりは見えない。“平和的”な関係とはほど遠いというのが現状だ。ヨーロッパではフランスとドイツは3度にわたり戦争を繰り返したが、今ではドイツが罪を認め恒久的な平和を実現している。かつてドイツが侵略者だったことを否定するドイツ人など存在しないだろう。

一方、日本と中国も近代以来3度にわたり戦争を繰り返した。日本はいずれも侵略者で、中国人を殺し、奴隷都市、数万人もの女性を暴行した。逆に中国軍は日本本土に上陸したことすらない。また、ドイツではナチスの虐殺行為を比定すれば犯罪行為だが、日本では石原慎太郎元都知事に代表されるように侵略戦争の否定は珍しい話ではない。

安倍首相はパールハーバーを訪問するべきと提言する人もいる。しかし日米関係は平和的関係を築いており、大きな重要性はない。日中と全世界の平和を考えれば訪問すべきは南京だろう。2017年は南京大虐殺80周年の節目だ。安倍首相が訪問すれば、過去の過ちを正し、アジアの2大国が恒久的な平和を結ぶ重要な一歩となるだろう。(翻訳・編集/増田聡太郎)