By Steve Jurvetson

ネット上に存在し、実態を持たない仮想通貨の代名詞といえばBitcoin(ビットコイン)を思い浮かべる人も多いはずですが、実際のネット上にはさらに多くの仮想通貨が存在しています。そんな仮想通貨をランキング形式にして、それぞれが占める市場のシェアを比較しているサイトがCrypto-Currency Market Capitalizationsです。

Crypto-Currency Market Capitalizations

http://coinmarketcap.com/

このサイトでは、700以上の仮想通貨や資産がランキングされており、通貨ごとの時価総額や単価、流通量などの項目で並び替えて比較することが可能です。



記事作成時点における時価総額で比較した際のトップ10は、以下のようになっています。

◆1位:Bitcoin (BTC) 時価総額:109億ドル(約1兆1700億円)

やはりというべきか、Bitcoinがダントツのトップで時価総額は1兆円超え。チャートを見ると、2013年夏頃に最大のピークを迎え、その後は徐々に下降を描いていたグラフでしたが、2015年後半からは上昇局面に入っています。そして2016年6月に入ったころに急騰の様相を見せており、この後の値動きがどうなるのか興味深いところ。



◆2位:Ethereum (ETH) 時価総額:13.5億ドル(約1450億円)

2位にはEthereum(イーサリアム)が入りましたが、その時価総額は13.5億ドルであり、1位のビットコインとは8倍程度の差が開いています。2016年2月ごろから急に取引が大きくなっており、Bitcoinと連動して時価総額が持ち上げられている状況。



◆3位:Litecoin (LTC) 時価総額:2.5億ドル(約270億円)

3位のLitecoin(ライトコイン)の時価総額は2.5億ドルで、2位のEthereumとは5倍の開きが存在しています。LitecoinはBitcoinの補完的な商取引媒体と言えるもので、2013年12月ごろと2015年6月ごろに値動きのピーク。



◆4位:Ripple (XRP) 時価総額:2億ドル(約216億円)

Ripple(リップル)はBitcoinの技術を応用した決済システムおよび外国為替・送金ネットワークで、Bitcoinよりも格段に速い数秒間での決済が可能なシステム。



◆5位:The DAO (DAO) 時価総額:1.8億ドル(約197億円)

The DAOはデジタル式の分散型自動化組織(Decentralized Autonomous Organization)で、投資家向けベンチャーキャピタルファンドの形態の一つ。クラウドファンディングで資金調達を行っています。



◆6位:Dash (DASH) 時価総額:5100万ドル(約55億円)

仮想通貨の一つであるDASH(ダッシュ)は、かつて「Darkcoin(ダークコイン)」と呼ばれていたもの。Bitcoinに続く仮想通貨のメインストリームと期待する声も大きい通貨。



◆7位:Lisk (LSK) 時価総額:4300万ドル(約46億円)

Lisk(リスク)は2016年5月24日にローンチしたブロックチェーンアプリケーションプラットフォーム。投資筋の注目を多く集めている模様。



◆8位:Dogecoin (DOGE) 時価総額:2900万ドル(約31億円)

Dogecoin(ドージコイン)はBitcoinと同様の仮想通貨の一つ。柴犬印の通貨として知られ、ジャマイカのボブスレーチームが資金集めに活用したというエピソードも。



◆9位:DigixDAO (DGD) 時価総額:2400万ドル(約26億円)

5位のDAOと同じく投資アセットとしてのトレード(売買)が行われているDigixDAO。実物資産の金をEthereumで売買できるというのが特長の一つとも。



◆10位:MaidSafeCoin (MAID) 時価総額:2300万ドル(約25億円)

次世代非集権型インターネットを掲げる「Bitcoin 2.0」の通貨の一つ。Bitcoinのような「マイニング(採掘)」は行われず、「ファーミング(耕作)」と呼ばれるリソースの寄贈を行うことで通貨の取得が行われるのが特長の一つ。



仮想通貨の世界では「Bitcoin 2.0」と呼ばれる新興勢力が続々と現れ、投資商品としての仮想通貨の興隆も激しく起こっている状況ですが、それでもなおBitcoinの規模が他を圧倒しているといえる状況となっています。

なお、記事作成時点では、44位に日本生まれの「モナーコイン」がランクインしているのも見逃せないところです。

◆44位:MonaCoin (MONA) 時価総額:212万ドル(約2.3億円)



仮想通貨界隈では、日本の三菱UFJ銀行が独自の仮想通貨を開発していることが報じられたばかりです。同行が開発を進めている「MUFGコイン」は世界でも初となる銀行による仮想通貨の開発で、「1コイン=1円」でスマートフォンなどでの取引を可能にするものとなる見込みで、多くの仮想通貨のように投機的な要素はほとんどないともみられています。実際のところは「仮想通貨」というよりむしろ「電子マネー」に近いと考えられているMUFGコインがいつ登場するのかも興味深いところです。

三菱UFJ銀、独自の仮想通貨を開発中 コスト減へ期待:朝日新聞デジタル

http://www.asahi.com/articles/ASJ1W4RWKJ1WULFA012.html

三菱UFJ銀行が「仮想通貨」発行? そんなことできるのか : J-CASTニュース

http://www.j-cast.com/2016/06/10269361.html