【ユーロ2016チーム紹介(18)】イタリア〜頼みはユーベ守備陣〜

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▽ブラジル・ワールドカップでのグループステージ敗退を受けて、斜陽のイタリア代表監督に就任したのは、ユベントスを復活させた闘将コンテ監督。その新生イタリアはクロアチアやブルガリア、ノルウェーといった曲者が同居した予選を無傷の7勝3分けで首位通過を果たした。しかし、結果こそ出ていたものの前線の駒不足が深刻なこともあって低調な内容の試合が多く、お世辞にも優勝候補には推せない状況だ。

▽前線のタレント不足に加え、今大会はMFマルキジオとMFヴェッラッティがケガによってメンバーを外れており、中盤をコントロールできる存在が不在な点も気掛かりだ。ケガがちなベテランのMFデ・ロッシとMFモッタにかかる負担が高まる中、彼らが過密日程を耐え切れるか。あとは何と言っても鉄壁のディフェンスを誇るユベントス守備陣の出来がイタリアの命運を握っている。

◆基本布陣【3-5-2】
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▽[3-5-2]が基本布陣となりそうだが、[3-4-3]や[4-3-3]、[4-4-2]と豊富なバリエーションを持つ。いずれにしろ、最前線はペッレが務め、その脇をウイングタイプの選手たちが固めることになる。3バックと4バックの使い分けに関しては、負傷がちなキエッリーニのコンディション次第ということになりそうだ。

◆チーム分析
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[GK/DF]★★★★★

▽現イタリアが世界に誇れる唯一のパートが守備部門だ。38歳となった今も衰えを知らない絶対的守護神のブッフォンを筆頭に、ボヌッチ、バルザーリ、キエッリーニで構成されるバックラインは対人の強さ、連係面において際立っており、強固そのもの。今季のセリエAでは連続無失点記録(973分間)を樹立し、その磐石さは世界最高レベルと言える。

[MF]★★★☆☆

▽マルキジオとヴェッラッティを欠く中盤は構成力において多大な問題を抱える。加えてモントリーボも負傷でメンバーを外れており、ベテランのデ・ロッシとモッタにかかる負担が極めて大きい。彼らがケガで離脱するようなことがあれば、その時点でイタリアの上位進出は絶たれることになる。

[FW]★★★☆☆

▽FWの中心がサウサンプトンのペッレであることが、イタリアの現状を物語っている。プレミアリーグで10ゴールがやっとの大型FWを軸に、インテル移籍後めっきりと調子を落としたエデルがコンビを組む2トップがコンテ監督の1stチョイスとなっているが、相手に与える脅威としてはいささか物足りなさを覚える。ナポリで覚醒したインシーニェやローマで復活したエル・シャーラウィら若手の突き上げがなければ、イタリアの躍進は考えられない。