12日、台湾の馬英九前総統が予定していた香港訪問について、台湾当局が「許可しない」ことを明らかにした。写真は台湾総統府。

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2016年6月12日、中時電子報によると、台湾の馬英九(マー・インジウ)前総統が予定していた香港訪問について、台湾当局が「許可しない」ことを明らかにした。

馬前総統は、予定では6月15日に香港を訪れ、亜州(アジア)出版業協会の主宰する「2016年度卓越ニュース賞」の受賞式典に出席し、講演することになっていた。1日に台湾総統府に申請書を提出したという。

台湾総統府の黄重諺(ホアン・ジョンイエン)報道官は「不許可」とした対応について、(1)国家機密の保護(2)馬氏が退任直後である(3)香港は台湾にとってセンシティブな場所である(4)渡航までの日数が短く、台湾の国家安全局と香港政府との間で折衝を行う時間がない―と理由を挙げ、「演説を行わせないという意図はない」と説明した。

台湾では、国家機密に関わった政府関係者が出国しようとした場合、国家機密法により一定期間はその20日前までに所属していた団体に許可を求めて申請しなければならないとされている。「台湾北社」など有識者らのつくる各社会団体はいずれも、馬前総統の申請は条件を満たしていないとして、蔡英文(ツァイ・インウェン)新総統に却下を求めていた。(翻訳・編集/岡田)