手塚治虫『罪と罰』日替わりセール99円、ドストエフスキーの名作がえげつないし、あっというまに読めるし

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『罪と罰』がKindle日替わりセールで99円。


不朽の名作ドストエフスキー『罪と罰』を手塚治虫がマンガ化したのだから、これが凄いものにならぬわけがないと気張って読むような感じではなく、1巻完結(130ページ弱!)の初期作品。
あの長大な物語をこれだけ短くしているのだから、もちろん大胆な変更と省略が行われている。
それだけではない。
まあ、手塚治虫が縦横無尽に表現様式で遊ぶ遊ぶ。
歩いているコマと妄想のコマを横一列にならべ4ページも続ける実験的なシーンもあったり、縦長のコマに描かれた階段で12ページも展開したり(しかも、これがラスコーリニコフが金貸しの老婆を殺すシーンだ)、怒涛のモブシーンがあったり。
初期のまるっこいディズニーを連想させる絵柄で、ユーモラスに展開する。
炎に目鼻がついてキャラ化するシーンなど、ディズニーアニメとして脳内再生されそうだ。
「天才が、世の中を良くするために人を殺してもよいのか」という物語でもあるので、『DEATH NOTE』と比較して読むのもおもしろいし、漫F画太郎『罪と罰』と読み比べる変蛮もオススメだ。あ、ドストエフスキーの『罪と罰』もよろしく!
手塚治虫の『罪と罰』Kindle日替わりセールで99円、オススメ。(米光一成)