Q:1年前、胃がんが発見され、内視鏡手術で切除しました。ステージはIAで、再発の恐れはほぼないとのことですが、不安は少しあります。予防のために食事療法をしているし、過労にならないよう気に付けています。大丈夫でしょうか。
(38歳・建築業)

 A:胃がんは初期のIAの場合、再発や転移の恐れはほぼありません。しかし、それでも気になるでしょう。
 がんに関しては、興味深い報告があります。末期がん(ステージIII、IV)の診断を受けながらも、その後12年にわたって生存し続けた人たちにインタビューをした調査です。
 末期がん患者100名を追跡調査しましたが、12年後に生存していたのは10名でした。この10名の共通点を調査したところ、「治療法」や「治療の種類」に関してはこれといって共通点はなかったのです。
 治療法については、3大療法(手術、放射線、化学療法)の人もいれば、鍼灸治療のみの人、食事療法・栄養療法のみの人、メンタル的なカウンセリングのみの人、宗教や信仰の世界に救いを求めた人、何もしなかった人など様々でした。

●選択した方法を信じること
 そして、それ以外で唯一、全員に共通していたことがありました。それは、「自分が選んだ治療の選択肢が、自分にとってもっともうまくいくことだと信じていた」という点だったのです。この調査結果と似たような論文は、『がんが自然に治る生き方(ケリー・ターナー著)』でも紹介されています。
 これらのことから言えるのは、「どんな治療をするか」よりも、「どんな心掛けで病気と向き合うか」、そして「どんな心掛けで自分の人生と向き合うか」ということがまずは大切だということです。
 具体的には、食事、メンタル面も含めて、ライフスタイル、生き方を変えることが求められます。ご質問の方は身体によい生活を送っているようですし、「実行している方法が自分にとってもっともうまく行く方法」であると思ってください。
 自分を信じると、免疫力にもよい作用をします。病気は医者ではなく、結局はその方の治癒力が治すのです。

首藤紳介氏(表参道首藤クリニック院長)
久留米大学病院小児科、大分こども病院、聖マリア病院、湯島清水坂クリニック等の勤務を経て、表参道首藤クリニック院長。自然療法や代替医療をはじめ、水素温熱免疫療法や点滴療法、遺伝子治療などの高度先進医療を実践。