欧州車の小排気量エンジン+過給器という流れは、いよいよスポーツカーのポルシェにも及んできました。先日発表された718ボクスターは新開発の水平対向4気筒ターボエンジンを搭載します。

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ポルシェのイメージリーダーである911も例外ではありません。991型と呼ばれる現行911もマイナーチェンジ時に、ライトサイジングと呼ばれる小排気量化+過給器のエンジンに変更されています。

以前、ポルシェ911では空冷エンジンを搭載した中古車の価格が上昇するという現象が起きました。もしかして……と思い、911の中古車相場を中古車検索サイト・カーセンサーnetで調べてみると興味深い動きがありました。

現行型の911は現在中古車市場に120台ほど流通していて、全体の平均相場はこの1カ月ほぼ横這いで推移しています。

しかし、グレードや年式を細かく見てみると、2014〜2015年という高年式のGT3は平均走行距離に変化はないものの、約70万円も値落ちしているのに対して、スタンダードのカレラが約10万円の値上がり、カレラ4Sは約50万円も値上がりしています。

流通台数が少ないので、多少のブレではないかと考えられますが、これはライトサイジング化されたターボエンジンではなく、今後稀少となる自然吸気エンジンの911に乗りたい!という動きが早くも中古車市場に表れたとも捉えることもできます。

まだ、予兆というレベルの小さな動きなのでこのまま収まるかもしれませんが、空冷ポルシェのような値上がりを示す可能性があるので、今後注意深くチェックしていく必要があります。

「最新のポルシェが最良のポルシェ」と言われますが、オーナーにとっては最も思い入れの深いモデルが最良のポルシェということなのかもしれません。

(萩原文博)

全車ターボとなったポルシェ911、中古車の空冷激高に続きNA(自然吸気)に予兆あり(http://clicccar.com/2016/06/13/378133/)