中国メディア・中国国際放送局は10日、日本で初の漢字をテーマにした博物館が間もなくオープンすることを報じた。漢字の起源を持つ国として、日本での「漢字博物館」オープンについてどのような印象を持つだろうか。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・中国国際放送局は10日、日本で初の漢字をテーマにした博物館が間もなくオープンすることを報じた。漢字の起源を持つ国として、日本での「漢字博物館」オープンについてどのような印象を持つだろうか。

 記事は、日本初の漢字博物館が京都の著名なスポットである祇園に設置され、閉鎖された中学校の土地と校舎を利用していると紹介。日本漢字能力検定協会が約4年半、25億円を投じて工事を行い、6月29日に正式オープンすると説明した。

 そして、オープンに先立って日本と中国の記者向けに開放された博物館の印象について、「一般的な意味あいの博物館とは異なり、漢字博物館は楽しさを強調している」と解説。来訪者が手を動かして博物館に設置されている各種ゲームに参加することを奨励しており、楽しいアクティビティを通じて新しい世代の漢字に対する理解増進、単なる読み書きに留まらない、漢字の背後に存在する深い意味の理解を促すことを目指しているとした。そして、漢字文化を日本で引き続き発揚させようという姿勢を紹介している。

 記事は展示物の一例として、日本で独自に作られた「畑」や「辻」といった「国字」について説明するコーナー、寿司屋などでよく見かける魚偏の文字が描かれた湯呑みの巨大モニュメントなどを併せて紹介した。

 漢字はアルファベットなどとは異なり、もともと音ではなく意味を示す文字として発達したもの。万葉仮名や中国語による外来語表記など、文字の意味に関係なく音を示す物として使われきたこともあるが、やはり本来は表意文字として理解すべき文字なのだ。それぞれの漢字が持つ意味を理解すれば、熟語の暗記も容易になるし、書き間違いを減らすことにもつながる。

 なお、中国には2009年11月にオープンした「中国文字博物館」が河南省安陽市に存在する。広大な敷地に、甲骨文字などの「字」を象った建築物などが建設されており、国の重大文化プロジェクトとして作られたことが伺える。そして展示内容はまさに「博物館」といったもので、日本の漢字博物館に比べると多分に畏まっている感じがするのだ。日本での取り組みを知った中国の世論から、今後「わが国でも同じような堅苦しくない博物館を作るべきだ」との声が出てくるかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)