ジュード・ロウは、どうやら2006年の映画『スーパーマン リターンズ』の製作にあたり、スーパーマン役のオファーを受けたようだ。しかし、彼はあまり「興味をかき立てられなかった」と言い、厳密に言えばコスチュームへの不満を理由にその役を辞退した、とCBSのトーク番組『ザ・レイト・ショー』の司会者であるスティーヴン・コルバートに明かした。

ロウは、「私は英国人なので分からないけど、(その役に)合うとは思わなかった。常に衣装は気にかかるもの。私はただ、その衣装に魅力を感じなかった」と語った。

ブライアン・シンガー監督は、ロウが役を演じてくれるように、改良したスーツを送って説得した。ロウはスーツを喜んで試着してはみたが、すぐに脱いでしまった。

ロウは、「スーツをバスルームに持っていき、着用して周りを見回し、鏡に映る姿を確認し、一瞬にして私はスーパーマンになる。そしてテーマ曲が流れる。それから、コスチュームをまとった自分のポスターが、世界中に貼られる。私は“なんてこった!”という感じだった。それからスーツのファスナーを開けた。スーパーマンになるのは、2分間だけで十分だった」と、語った

最終的にスーパーマンの役はブランドン・ラウスの手に渡った。その後、映画『マン・オブ・スティール』と最近の映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』では、ヘンリー・カヴィルが赤いマントを身に着けている。

ロウはその当時、オファーを受けた役が「演じるには若すぎる」と考えた。しかし、コルバートは、英国人俳優にとって年齢はただの数字である、とロウを説得した。

コルバートは、「おそらく、見たところかなりの胸筋があるようだから、ぴったりの役だと思うよ」と、言った。

ロウは、6月10日(現地時間)より公開の映画『Genius(原題)』で、小説家トーマス・ウルフの役を演じる。