10日、韓国メディアは、それぞれが自分の食べた分を支払う「割り勘」をする社会人が増え、韓国の飲食店店主らが頭を悩ましていると報じた。

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2016年6月10日、韓国・朝鮮日報は、それぞれが自分の食べた分を支払う「割り勘」をする社会人が増え、韓国の飲食店店主らが頭を悩ましていると報じた。

7日午後0時30分、会社員が多く訪れるソウル江南区の日本料理店で、1つのテーブルで食事をした会社の同僚7人が、4500〜6000ウォン(約400〜550円)の食事代を「別々に支払う」と言ってクレジットカードを7枚出した。店員が7人それぞれの頼んだメニューを確認しながら会計をする間、レジの前には他の客が並び、狭い店は会計を待つ客でいっぱいになったという。店主は「客の多くが団体で食事をするのに、それぞれがカードで支払いをしたら、業務がまひしてしまう」と不満を漏らした。

韓国の飲食業界によると、以前のように、会社の同僚同士で食事をして、上司が食事代を出すという文化はなくなった。景気悪化が長期化し、社会人の財布のひもが固くなったためだ。「割り勘文化」の拡散はクレジット決済の金額統計にも表れているという。国税庁によると、クレジットカードで決済した件数は2009年の12億6250万件から2013年には26億1600万件になり、4年間で2倍以上に増えた。しかし、決済1件当たりの平均金額は同期間で4万ウォン(約3700円)から2万9000ウォン(約2600円)に、27.5%も減少したという。

主にクレジットカードで支払われる「割り勘文化」の拡散に、飲食店の店主らは悲鳴を上げている。ソウル市内のある飲食店店主は「お昼の忙しい時間に『別々に支払いをする』と列を作る客を見るといらいらする」と話した。会計を待つ客で店の入り口が混雑しているのを見て、別の店に行ってしまう客もいるという。そのため、最近では「個別のカード決済不可」を宣言する店や、食券自動販売機を設置する店が増えているという。

この報道に、韓国のネットユーザーは以下のようなコメントを寄せた。

「少しずつ日本に似ていくんだね」
「日本では“割り勘”や“1人ごはん”が当たり前。そういう部分はもっと“日本化”してほしい」

「日本人は現金で支払う人が多いから割り勘するのも楽だが、韓国人はカードで支払う人が多いから、店にとっては大変だろう」
「だから日本の飲食店には食券自動販売機が多いのか…」

「1人が全て負担していた今までがおかしかった。割り勘が普通になった今が正常な状態」
「割り勘が悪いことのように報じているが、当然の文化では?」

「『割り勘禁止』の店には行かない。韓国に飲食店がいくつあると思っている?」
「1人がカードで全員分を支払い、他の人たちから現金をもらえばいい話だが、韓国人はすぐに金を渡さない。だからそのようなことになる」
「日本で食事をした時、4人が別々のメニューを頼んだら、それぞれに小さい会計伝票をくれた。とてもスムーズに支払いができ、他の客の目を気にしなくて済んだ。国内にも導入してほしい」(翻訳・編集/堂本)