11日、中国本土の大学が卒業シーズンを迎え、卒業生たちの間で流行している“卒業イベント”が生み出す「卒業経済」が、関連産業に巨額の利益をもたらしている。写真は南京大学の卒業写真。

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2016年6月11日、参考消息(電子版)によると、中国本土の大学が卒業シーズンを迎え、卒業生たちの間で、“思い出づくり”としてパーティーをしたり、レストランで食事をしたり、旅行に行ったり、写真を撮ってもらったりする“卒業イベント”が生み出す「卒業経済」が活発となり、関連産業に巨額の利益をもたらすようになっていると、シンガポール華字紙・聯合早報が報じた。

大学周辺のホテルやレストランでは、毎年多くの卒業生たちが記念のパーティーや食事会を開くことから「卒業シーズンはかき入れ時」となっており、少しでも客足を向けようと、割引や無料のサービスを提供する店が増える。

大学生の日常生活はかなり質素で、1カ月の生活費は1000元(約1万6000円)程度だが、卒業シーズンになると食事会などが増え、月3000元(約4万8000円)は使うようになると、ある卒業生は話す。青島日報の調べによれば、卒業イベントに費やす金額が1万元(約16万円)を超えるという卒業生は2割近くにものぼるが、その多くは卒業旅行に出掛けているという。

こうした学生の卒業イベントが生み出す「卒業経済」について、広西大学の専門家は、「需要に応じて経済が活性化するのは当然の動きだが、卒業生たちはいまだ親から経済的に独立できていない存在だ」とし、「許される条件の範囲でイベントを行うのはいいが、ほどほどにしておくべきだ」と指摘している。(翻訳・編集/岡田)