9日、韓国・ソウル新聞は、韓国で性暴力被害に遭った女性らが、事件後のさまざまな問題を恐れて声を上げずに我慢せざるを得ない実情について報じた。資料写真。

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2016年6月9日、韓国・ソウル新聞は、韓国で性暴力被害に遭った女性らが、事件後のさまざまな問題を恐れて声を上げずに我慢せざるを得ない実情について報じた。

先月、韓国の離島の小学校で女性教師が住民らから性的暴行を受けた事件が、被害者自らの警察への通報によって発覚した。韓国では、閉鎖的な環境で孤立無援に近い立場にあった女性が被害を訴えたことに、驚きや称賛の声が上がった。これまで多くの被害者が「2次被害」を恐れて彼女のような勇気を出せなかったためだ。

韓国の国家人権委員会がまとめた資料によると、職場などでセクハラに遭っても問題提起をしないと答えた女性は450人中181人(40.2%)に上る。その理由は「良くないうわさが出そうだから」(51%)、「雇用上の不利益になるから」(36%)、「処理過程でストレスを受けるから」(34%)などだ。

記事は、実際の2次被害の事例も紹介した。1人はソウル市内で働いていた30代の女性。直属の上司から業務中に体を触られたり「飲み屋の女」などの暴言を吐かれたりしたと人権委に訴え、上司の行為は「わいせつ行為」と認められたものの、その後半年余りガラス張りの部屋で1人で勤務することを強いられた。仕事も与えられず、窓ガラスを通して一日中監視されたのだ。また、ある公営企業に勤務していた別の30代の女性は、飲み会の席で男性上司に体を触られたと人事チームに訴えたが、業務時間外に起こった事件として処理され、上司には何ら不利益がなかったという。

こうした実態に、韓国のネットユーザーから多数のコメントが寄せられている。

「この国は明らかな後進国だ」
「女性の問題に限らず、韓国には被害者に原因を見つけ出そうとするおかしな習性がある」
「完全に間違ってる。加害者を会社から追い出すべきなのに被害者を隔離するなんて、男の僕にも理解できない」

「韓国人男性はいまだにセクハラの何たるか、性暴行の何たるかを分かっていない。被害者が嫌がったらセクハラ、性暴行になるっていうのがそんなに難しいことなのかな」
「後遺症が残るのは交通事故だけじゃない。こういう事件はもっとひどいストレスやうつ、対人恐怖症を引き起こす」
「わいせつも性暴行も、2次被害の分まで補償が必要だ」

「韓国はどこからこんなにまで間違ってしまったんだろう?地獄だ」
「女なら一度はセクハラやわいせつ行為の被害に遭ったことがある。ただ言わないだけ」
「やっぱり先進国のように加害者の顔や名前を公表すべきだ」(翻訳・編集/吉金)