【ユーロ2016チーム紹介(15)】〜チェコ〜黄金期を知るベテラン2人がけん引、下馬評覆し決勝Tへ

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▽かつて、パベル・ネドベドやカレル・ポボルスキ、ミラン・バロッシュなどを擁し世界ランク2位まで登りつめ、ユーロ2004では準々決勝まで勝ち進んだチェコ。当時を知る現在の代表メンバーはペトル・チェフとトーマス・ロシツキのみとなった。その他のメンバーを見るとネームバリューに乏しいが、パベル・ブルバ監督の下で組織を構築し、ユーロ2016予選グループAを1位で通過。素早いトラジションから繰り出される高速カウンターで、1996年大会以来となる決勝の舞台を目指す。

◆基本布陣【4-2-3-1】
(C)CWS Brains,LTD.


▽基本布陣はベテランとなったロシツキをトップ下に置く[4-2-3-1]。全体をコンパクトに保ち、トラジションで勝負する。両サイドを務めるドチカルは得点力、クレイチは突破力を活かした速攻が持ち味。中盤をオーガナイズするロシツキを経由した両サイドの攻撃は注目だ。

◆チーム分析
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[GK/DF]★★★☆☆

▽守護神を務めるのは、自身4度目の大会となるチェフ。移籍した今季はアーセナルでリーグ戦33試合31失点と、1試合1点以下の安定したパフォーマンスを見せた。ディフェンスラインも、カドレツ以外は所属チームの主力として活躍している。ユーロ予選で主力としてチームを支えたプロチャスカ不在がやや不安か。

[MF]★★★☆☆

▽2列目はそれぞれが異なった役割を持っており、左のクレイチは縦への突破。中央のロシツキがゲームをオーガナイズし、右のドチルカがゴールを奪う。またボランチには日本代表FW原口元気が所属するヘルタ・ベルリンの屋台骨をになったダリダや、ボルドーで中軸を担ったプラシールが名を連ねる。チェコの好守にわたってカギを握るポジションだけに、主力が、ケガや累積警告で出場できなくなれば一気に苦しくなる。

[FW]★★☆☆☆

▽チェコの一番の不安要素は前線。代表の常連であるネチドは予選5試合で1ゴール、ラファタも7試合1ゴールと結果を残せていない。ネチドはかつてチェコ代表で活躍したヤン・コラーを彷彿とさせる高さが武器であり、ラファタは動き出しで勝負をする。どちらも中盤に活かされるストライカーだけに、残された時間は少ないが周りとの連係を高めたい。