【ユーロ2016 グループC展望】世界王者の予定調和を狂わせられるか

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▽グループCは、2014年ブラジル・ワールドカップ王者ドイツが本命で揺るぎない。しかし、今予選では、ポーランド、アイルランドに不覚を取った挙句、スコットランド相手に2試合ともに辛勝と世界王者の貫禄や威光を示すことができなかった。さらに、ラーム(バイエルン)、クローゼ(ラツィオ)らの後任を見つけられていない点も気がかりなところ。とはいえ、メンバーを見ると、全盛期のミュラー(バイエルン)らワールドカップ優勝時の顔ぶれがズラリと並び、選手層においても他国が羨むほど豪華だ。そして、率いるのはドイツを4度目のワールドカップ優勝に導いたレーブ監督。名実共に世界レベルにあるチームだけに、今グループ首位通過の筆頭で間違いないだろう。

▽その世界王者の予定調和を乱す可能性を秘めているのは、ドイツを知り尽くす絶対的エースのレヴァンドフスキ(バイエルン)を擁するポーランド。上記でも触れたように、予選で19度目の対戦にして初勝利を挙げたことも鑑みれば、今グループでの再現により期待値は高まる。選手の顔ぶれも、レヴァンドフスキを筆頭に、ブワシュチコフスキ(フィオレンティーナ)、クリホヴィアク(セビージャ)、ピシュチェク(ドルトムント)、グリク(トリノ)と好タレントが集う。また、今予選で6ゴール6アシストの新鋭ミリク(アヤックス)の存在も頼もしい。まず北アイルランドとの初戦を白星で飾り、グループ突破のライバルとなるドイツとの直接対決となる第2戦に弾みをつけたいところだ。

▽上記2チームに続くのがウクライナ。政変による情勢不安が少なからずサッカーにも悪影響を及ぼす中、前回大会のホスト国は67歳の老将フォメンコ監督に率いられ、2大会連続2度目の出場を決めた。チームの顔は、コノプリャンカ(セビージャ)、ヤルモレンコ(ディナモ・キエフ)。両翼の突破力がチーム戦術のサイドアタックの肝となる。他の顔ぶれを見ると、二枚看板と比べるとやや知名度こそ劣るが、所属クラブで各々に欧州での戦いを経験している者も多く、少しでも侮れば対戦相手は痛い目を見ることになるだろう。初戦のドイツ戦で勝ち点を拾うことができれば、台風の目になる可能性も高まる。

▽初出場の北アイルランドに関して、今グループの中で見れば、他3チームに比べて選手層、経験値ともに劣ることから、現時点で最も期待値は低い。メジャー大会への出場は、1986年メキシコ・ワールドカップ以来30年ぶり。レジェンドとして語り継がれるジョージ・ベストの出生国として知られる一方で、これまで主要国際大会出場はほぼないというのが現状だ。また、予選でチーム最多7ゴールを記録したラファーティに負傷で今大会の出場が危ぶまれている。他に、主将のスティーブン・デイビス(サウサンプトン)、ジョニー・エバンス(WBA)らイングランドで活躍する選手が多くいるものの、やはりタレント力に欠ける顔ぶれだ。不安要素が多いが、果たして旋風を巻き起こせるか。

◆グループC日程

▽6/12(日)

【第1節】

《25:00》

ポーランドvs北アイルランド

《28:00》

ドイツvsウクライナ

【第2節】

▽6/16(木)

《25:00》

ウクライナvs北アイルランド

《28:00》

ドイツvsポーランド

【第3節】

▽6/21(火)

《25:00》

北アイルランドvsドイツ

ウクライナvsポーランド