11日、仏ロレアル社によって音楽イベント中止に追い込まれた女性歌手デニス・ホーが、同社からギャラの支払いを持ちかけられたことで、「金銭の問題ではない」と怒りを見せている。写真はデニス・ホー。

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2016年6月11日、仏ロレアル社によって音楽イベント中止に追い込まれた女性歌手デニス・ホー(何韻詩)が、同社からギャラの支払いを持ちかけられたことで、「金銭の問題ではない」と怒りを見せている。NOWnewsが伝えた。

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事の発端となったのは、ロレアル傘下の「ランコム」が今月19日に香港の新店舗で予定していた音楽イベントを、「安全面の問題」により急に中止を発表したことだった。同イベントには民主運動を支持しているデニス・ホーが出演予定だったが、中国共産党関連紙がこれを問題視する文章を発表。「ランコム」にとって中国は世界で2番目に大きなマーケットであるため、「中国の圧力に負けた」と見られ、香港や台湾ではボイコット運動が起こった。

現在もロレアル社と交渉を続けているデニス・ホーだが、同社が中止したイベントのギャラ支払いを申し入れてきたことを明らかに。「私が望んでいるのはロレアル社が一般社会に向けてきちんとした態度を見せることであり、金銭の問題ではない」と怒りを語っている。ただし、デニス・ホーはロレアル社の受けた圧力を理解しており、同じ「被害者」だと認識しているという。

デニス・ホーはロレアル社に対し、「安全面の問題」とは何であるのか説明を求めている。さらに、「ロレアル社はオファーを出した時点で、私の思想やこれまでの行動はちゃんと分かっていたはず」と、同社の行動の矛盾点を指摘。「商業活動が政治に圧迫されるのを助長させることになる」と、その煮えきらない態度に対して怒りを込めて語っている。(翻訳・編集/Mathilda)