10日、韓国南部にある2つの観光地が、それぞれ設置した「星の王子さま」のモニュメントをめぐって対立している。写真は釜山・甘川文化村。

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2016年6月10日、韓国・聯合ニュースなどによると、韓国南部にある2つの観光地が、それぞれ設置した「星の王子さま」のモニュメントをめぐって対立している。

桜の名所として知られる慶尚南道・昌原市鎮海区に今年3月、鎮海湾を見下ろす「出会いの展望台」が設置された。市が3億5000万ウォン(約3200万円)を投じ設けた展望台には、小説「星の王子さま」に登場する王子とキツネの像が置かれ観光客の人気を集めているのだが、この像に盗作疑惑が持ち上がっている。

“元祖”を主張するのは、釜山市の観光地・甘川文化村にある王子とキツネの像。こちらも街を見下ろす高台に設置されており、12年にこれを制作したナ・インジュ氏が「昌原市のキツネの形と色は釜山の物とほとんど一致している上、王子の顔のイメージと衣装も似ており、私の作品を盗作したものと思われる」と問題提起した。

これに対し昌原市の像を制作した作家は「自分も甘川文化村造成に参画したので、ナ作家の作品のイメージからインスピレーションを得たことは確かだが、そのまま盗んではいない」とし、「インターネットなどでさまざまな資料を私なりに再解釈して作った」と、盗作疑惑を否定した。

「星の王子さま」は紛れもなくフランスの作家サン=テグジュペリの作品であり、初版に描かれて以来、世界で知られる挿絵の「王子」や「キツネ」は作者の手によるものだが、今回の“元祖”論争にサン=テグジュペリの名は出てきていないようだ。これには韓国のネットユーザーからも「サン=テグジュペリが黙ってるのになぜ君たちが騒ぐの?」「釜山が『星の王子さま』からパクったってこと」「サン=テグジュペリに著作権使用料を払ったのか?」「どっちも原作者の許可なく使ってるんだろう。なぜ権利を主張する?」などの声が上がっている。

他には「パクリかどうか以前に、こんな物に3億5000万ウォンもかけたことが問題」「作家さんの気持ちも分かるけど、大目に見てあげようよ。昌原市だって金もうけのためじゃなくて市民のために設置したんだし」「王子の髪型とか姿勢は違うみたいだから、盗作はキツネだけでは?」「昌原市の作家は恥じるべきで、ナ作家も同じ立場であることを認識すべき」「外国でこんなことしたら大笑いされるよ」「韓国はパクリにおいては世界一だ」などのコメントが寄せられた。(翻訳・編集/吉金)