端正な顔立ちと確かな演技力で、役者としての幅を広げ続けている俳優・林遣都さん。


芸人「ピース」の又吉さんが初めて手がけ、第153回芥川賞を受賞した小説『火花』の映像化(NETFLIXで配信)で主人公の芸人を目指す男・徳永をリアリティを持って演じています。

漫才という独特の世界に身を置いた男たちの10年間を10話で描いた青春群像劇で、とても丹精に作られたオリジナルドラマ。

Noshでは4月に行われた「島ぜんぶでおーきな祭 第8回沖縄国際映画祭」で林さんを直撃、熱い思いを聞いてまいりました!


(c)2106 YDクリエイション

Q:『火花』は本当に素晴らしいドラマで林さんの代表作になる予感がしていますが、率直にご自身ではどう思われますか?

林遣都(以下、林):配信はまだまだこれからなので(※インタビューが行われたのは4月某日)、NETFLIXで全世界同時配信というのは全く想像がつかないというか。だから、あまりわからないので考えないようにしているんです。とにかく今はどんな反応になるのか、どれだけの人が見てくれるのかなって配信が待ち遠しいです。

関係者試写で一緒に作った監督はじめスタッフ、共演者の皆さんと見て、間違いなく自分の中で代表作というより宝物のような、一生に残るような作品ができたんじゃないかなと思っています。だからこそ、より多くの人に見てほしいなと思います。

Q:10話の中で様々な監督が演出をつけていますが、中でも廣木監督の立ち位置は別格でしたか?

林:序盤から廣木(総合監督)さんが先頭に立って、皆がついていくと。廣木さんのカリスマ性、リーダーシップみたいなものが、尋常ではなく、僕は早い段階から信頼していました。

それに、キャストがそれぞれの登場人物の人生を現場で生きていられるように、スタッフの人たちが全力で支えてくれたんです。皆さんのおかげで怖いものがなかった。もちろん漫才は難しかったですし、いろいろ大変なことはあったんですけど、どこか怖さはなくて。


Q:廣木監督ならではの演出もありましたか?

林:やはり最初に作ってもらったという感覚はあります。ベースができた後、次の監督、次の監督、と続いていった感じです。どの監督も信じてくださいましたし、たまに色をつけてもらったりして。本当に、ありがたい環境でやらせていただきました。

僕は『火花』の原作を読んだときに、何よりリアリティがなかったら話にならないと一番に感じていたんです。ただただ東京の街を歩いているシーンでも、本当にリアルなものにしたいと思って、そこに一番意識を持って臨みました。ずっと役者をやり続けていますが、いろいろな作品、役柄をやっていて、自分の(演技の)癖も絶対にあると思うんです。だから、最初に廣木さんに見てもらったときに、「表現しようとすることを一切なくして」と。

Q:とても難しいオーダーですね。

林:直接そういうふうには言われていないんですけど、「違う」と言われて。僕はあまり経験したことがないんですが、何テイクも何テイクも重ねたんです。廣木さんは最初のシーンで「はい、もう1回」と。何も言わずに「違う」と。

Q:「違う」とだけ、言われるんですか?

林:「何かやろうとしてるよ」みたいな。そういうのを全部捨て去らないと、この『火花』の徳永という、現実の日常を描いた役はできないと感じました。そこからです。一切周りとかを気にしちゃだめなんだ、と。とにかく徳永を生きないとな、と決心しました。


(c)2106 YDクリエイション

Q:林さんが演じた徳永の行動を見ていると、わりと俳優に近いようなところもあるのかなと思うのですが、芸人と俳優は大きく違うものでしょうか?

林:近いものはもちろんあると思います。僕も一人でぶつぶつセリフを言ったりしますし。芸人さんもまずネタを覚えてっていうのがあるから、それでぶつぶついうこともありますよね。

Q:日常を切り取るような描写でいくと、長回しで林さんがぶつぶつ台詞だか何だかを言うような場面が、とても印象的だったんです。

林:そういうシーンを映像で見たときに、僕はちょっと感動したんです。何を言ってるのかわからないから(笑)。録音部さんにも「今、何言ってるかわかんなかった」と言われることが多かったりして。でも今回は「何言ってるか、わかんなくてもいい」と。

Q:その感覚が本当っぽいというか、生っぽいですよね。

林:そうなんです。そういう雰囲気がリアルじゃないですか。作品に携わるすべての人が又吉さんが描いた空気感を大事にしようとしていたという、現場にはそういう空気がありました。

前半のインタビューはここまで!

後半では、漫才シーンでの秘話に迫りました! もちろん、Nosh読者へのメッセージもありますよ♡

NETFLIXオリジナルドラマ『火花』は現在、世界190カ国で全10話一挙、大好評配信中。(取材・文・写真:赤山恭子)

【関連記事】

※ 中国出身モデル梨衣名に単独インタビュー!その美しさの秘訣が明らかに…

※ 三代目JSB・岩田剛典に恋愛観をインタビュー!「運命の恋を信じたい」

※ 三代目JSBガンちゃんこと岩田剛典に直撃インタビュー!「役者としての岩田剛典」

※ 吉沢亮に単独インタビュー!「ドSな山粼賢人を見れるのはこの作品だけ」

※ 竜星涼に単独インタビュー!「ダメだけどやめられない」こととは?