史上初ファミスタナイターを観戦、選手紹介や効果音など楽しい演出。

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6月10日、プロ野球・楽天vs.広島のセ・パ交流戦(コボスタ宮城)は、史上初の「ファミスタナイター」として開催された。ファミコン時代から、長らく野球ゲームの代名詞的な存在だったファミスタ。そんなファミスタを冠にしたナイターとはどのような企画だったのか、実際に訪れてみた。

この日は、前日とはうってかわって天気に恵まれ、スカッとした快晴、まさにナイター日和。試合開始18時の2時間前に開場となった時点で、多くの観客が球場に詰めかけていた。球場のスピーカーからは、ファミスタの打球音やフライ音などの効果音、BGMが延々と流れており、しっかりファミスタの空間になっている。

球場ではこの日限定のファミスタコラボグッズなども販売され、グッズ売り場は大盛況。楽天の10選手がファミスタのドット絵で再現されたグッズは、オールドゲーマーの野球ファンにはたまらないデザインだろう。クリアファイルやTシャツ、缶バッジなどが販売されていた。

そのほか、この日限定のシール配布も。入場券があれば1枚もらえるほか、選手コラボ弁当を購入すれば1枚、コラボグッズを買えば1枚、ファンクラブのクーポンがあれば1枚……という具合にいろいろな条件下で配布されていたようだ。ただ、シールデザインの選手を選べないランダム配布だったため、10種類コンプリートは至難の業だった模様。

そして、ディスプレイを数台並べて、「ファミスタ'91」を使ったホームランコンテストも行われていた。これは9本ホームランを打つと楽天の選手直筆サイン入りアイテムがもらえるという企画で、試合前のみならず、試合中も列ができるなど大いに盛り上がっていたようだ。

スタンド内に入り、プレイボールのときを待つと、選手紹介(楽天側)は完全にファミスタ仕様。選手名はひらがなで「おかじま」「ふじた」「おこえ」などと表示され、今回の企画のために用意されたグラフィックが表示されるなど、なかなか凝った演出だ。

ただ、試合中は楽天の選手が打席に立つ際に、プレイボール時にあった選手紹介と同じ映像が流れる以外は、大きくファミスタ感を意識することなく試合は進行。この日は広島先発の黒田博樹投手(41歳)が圧巻の投球を見せ、楽天打線の見せ場が特になかったため、ホームランを打ったときなど、ひょっとしたら用意していたいろいろな演出があったのかもしれない。一日限りの企画のため、そうした「見せきれなかった演出」があるのだとしたら、ちょっともったいない印象も受けた。

今後、第2回、第3回があるのか、他球場でも行うことはあるのか、現時点ではアナウンスされていないが、普段と異なるちょっとしたエッセンスとして楽しめることは間違いなし。次回開催にも期待したい。