日本国内を走る乗用車には当たり前のようについていて、中国の乗用車にはついていない物がある。なぞなぞのような質問だが、その答えは至ってシンプルなのである。

 それは、車の横窓枠の上部に取り付ける「ドアバイザー」だ。「サイドバイザー」とも言う。日本国内ではほぼ標準装備に近いオプション品として大半の乗用車に取り付けられているが、中国国内の乗用車で取り付けられているケースは多くない。例えば、大渋滞している中国の高速道路上でドライバーがストレッチ運動をしている写真をネット上でよく見かけるが、そこに写っている車の数々には全くドアバイザーが付いていないのである。

 中国メディア・車訊網は8日、「どうして日本の車はほとんどコレを装備しているのか。いったいどんな役割があるのか」として、日本のドアバイザー好きを紹介。その役割について「雨水や強風が直接車内に吹きこむことを防ぎ、換気の効率を高める」、「雨の中の運転で、窓が曇るのを防ぐ」などと説明した。とくに、夏場の雨は車外温度が急速に下って結露しやすくなるが、ドアバイザーがあれば雨に濡れることなく少し窓を開けることができるとした。

 そのうえで、特にこれからの時期は中国の大部分の地域において雨が多くなり、多くのドライバーから「雨の日は窓を開けられずに困っている」との声を聞くようになるため、ドアバイザーが大いに活躍すると説明。「総じてやはり役に立つのだから、万が一のために装着してみても良いのでは」と推奨している。

 ドアバイザーのメリットを紹介し、付けてみてはとおススメしている記事に水を差すようだが、日本ではドアバイザー不要論が少なからず存在する。記事が説明した曇り止めの役割は、今やエアコンを使ってしまえば大概解決できてしまうからだ。そして、取り付けると見栄えが悪いとの声もある。また、ドアバイザーを付けているユーザーの中には「なんとなく付けている」派が多いのである。ちょっと窓を開けたい時に雨が吹きこまないのは確かに有り難いのだが、そのメリットを是が非でも獲得したいために自ら「ドアバイザー付けてください」と懇願する人は少ない。「そういえば、付いてるね」ぐらいのものではないか。

 往々にして「よく分からないけど流行に乗る」傾向が出現しがちな今の中国。何かをきっかけにドアバイザーがあっという間に普及する可能性だって、無いとは言えないのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)