9日、脱北者の青年が韓国軍に志願入隊し、兵役を終え満期除隊を果たすという初めての事例が誕生した。韓国のネットユーザーからは青年を称賛するコメントが多数寄せられている。写真は南北境界の非武装地帯付近。

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2016年6月9日、韓国・朝鮮日報などによると、脱北者の青年が韓国軍に志願入隊し、兵役を終え満期除隊を果たすという初めての事例が誕生した。韓国では脱北者に兵役義務はないが、1984年の兵役法改正以降、本人の希望があれば現役入隊することが可能となっている。

韓国軍当局は9日、2年前に空軍に入隊し今年2月に満期除隊したA氏(21)が、韓国軍に志願入隊し除隊を迎えた初の脱北者であると明らかにした。A氏は1995年に北朝鮮・威鏡北道に生まれ2005年に韓国に脱北、その後航空整備士になるため航空高校を卒業したことから入隊の際に空軍を選択したという。

A氏の兵営生活に影響が及ばないよう、空軍では彼が脱北者である事実は徹底して伏せられ、部隊の指揮官や直属の上官のみが知る「秘密」とされていた。

A氏はこのほど韓国の脱北者支援機関「南北ハナ財団」のインタビューで「自分は厳然たる大韓民国国民であり男だ。男が軍隊に行くことは別に自慢にならない」とし、「国民の義務を果たしただけ」と心境を語った。

これについて、韓国のネットユーザーから多数のコメントが寄せられている。

「久しぶりのいい話だ」
「韓国は決して庶民が暮らしやすい国ではないけど、北朝鮮よりはいい国だ」
「ここはヘル朝鮮と言われてるけど、北は本当の地獄だからね」
「脱北者の中でも常識のある人だ。脱北者のほとんどは軍隊に行こうとしないらしいから」

「国を守ってくれてありがとう」
「男の中の男だ。『軍隊に行くのが話題になるなんて』と言ってのけるとは」
「米国では志願入隊して除隊したら市民権がもらえる。韓国もAさんを脱北者と呼ばずに生粋の韓国人と呼ぼう。兵役逃れをする一部の人間と比べたら、真の韓国国民と言える」

「こういう脱北者なら歓迎」
「誰が何と言おうと君は韓国人だ」
「兵役を逃れた人たちは胸に手を当てて反省しろ。特に高い地位にいる人たち」
「心から尊敬する。うまく適応して韓国で幸せに暮らしてほしい」(翻訳・編集/吉金)