『マネーモンスター』

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【週末シネマリサーチ】後編
(…前編「『64』後編はどこまで伸びるか!」より続く)
【週末シネマリサーチ】前編/前編好評の『64』後編はどこまで伸びるか!

◆不倫・熱愛報道がどこまで数字につながるか!

▲【7位予想】『マネーモンスター』
女優ジョディ・フォスターの4作目の監督作品。人気番組『マネーモンスター』放送中に突如拳銃を持った男が乱入。テレビをジャックし要求を突きつけていく姿をスリリングに描く。主演はジョージ・クルーニー&ジュリア・ロバーツの『オーシャンズ12』コンビ。

ジョージ・クルーニーは日本でも人気が高く、近年では『ミケランジェロ・プロジェクト』(15年/プレシディオ)が全国152スクリーンで公開され、初週土日動員3万4566人で10位にランクイン。また『トゥモローランド』(15年/ディズニー)は、全国643スクリーンで公開され、初週土日動員19万216人という数字もある。

本作は約180館での上映。6月2日にジョディが約8年ぶりに来日し、試写会イベントに出席し作品をアピール。さらにジョディは、TOKYO MXの番組「5時に夢中!」にADの姿でカンペを持って登場するという衝撃的な映像がネットを中心に話題になり、大きな反響があった。公開館数的に7-8万人動員すれば大ヒットスタートと言えそうだが、十分可能性はありそうだ。

△【10位予想】『サブイボマスク』
元「FUNKY MONKEY BABYS」のファンキー加藤が、ショッピングモールの進出によってさびれてしまった商店街に活気を取り戻すために奔走する姿を描いたコメディー映画。

上映館数は約60館と小規模公開だが、ある意味で今週もっとも注目を集める初日となりそうな作品。出演者の平愛梨が、サッカー日本代表でイタリア・セリエA所属の長友佑都との交際を宣言し大きく報じられた矢先、主演を務めるファンキー加藤の不倫問題が発覚。2人とも公開初日の舞台挨拶には出席予定であり、多くの注目を集めることだろう。平は祝福ムードだが、ファンキー加藤はマイナスなイメージだけに、どこまで作品の集客に結びつくかは疑問だが、露出という面では大きく報道されることは間違いないだろう。

【注目シネマ】
☆『夏美のホタル』
森沢明夫の同名小説を、廣木隆一監督、有村架純主演で映画化。プロのカメラマンを目指す主人公の夏美が、父との思い出の場所で出会った人々と交流することにより、親子の絆や人とのつながりを実感するヒューマンストーリー。有村の恋人役に工藤阿須加、その他、光石研、小林薫、吉行和子などベテラン俳優たちが顔を揃える。

有村の充実ぶりは目を見張るものがある。直近の『アイアムヒーロー』(16年/東宝)が全国284スクリーンで公開され、初週土日動員15万9964人、『僕だけがいない街』(16年/ワーナー)が、全国329スクリーンで公開され初週土日動員16万9500人、『映画 ビリギャル』(15年/東宝)が全国285スクリーンで初週土日動員22万4845人、本作と同じ廣木監督作品『ストロボ・エッジ』(15年/東宝)が全国294スクリーンで、初週土日28万6450人という圧倒的な結果を残している。上映館数は約30館と少ないため、上記のような数字は出ることはないだろうが、しっとりとした非常に中身の濃い物語。注目したい作品だ。

☆『二ツ星の料理人』
一流の腕を持ちながらも、自らの素行の問題ですべてを失った天才シェフの再生物語。主役のアダムを演じるのはブラッドリー・クーパー。その他、ダニエル・ブリュール、ユマ・サーマン、エマ・トンプソンなど実力派俳優たちが脇を固める。

ブラッドリーの主演作『アメリカン・スナイパー』(15年/ワーナー)は全国333スクリーンで公開され、初週土日動員24万9321人、『アメリカン・ハッスル』(14年/ファントム・フィルム)も小規模公開ながら10位にランクインするなどの結果がある。本作は約60館での公開だが、これまでと違ったブラッドリーの魅力が満喫できる作品であり、注目度は高い。(文:磯部正和/映画ライター)

磯部正和(いそべ・まさかず)
雑誌の編集、スポーツ紙を経て映画ライターに。基本的に洋画が好きだが、仕事の関係で、近年は邦画を中心に鑑賞。本当は音楽が一番好き。不世出のギタリスト、ランディ・ローズとの出会いがこの仕事に就いたきっかけ。

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