あそこに白髪が生えても、あなた優しくしてくれる?

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長年連れ添った妻やパートナーが突然キレる要因は何か。なぜ、いつも不機嫌なのか。実はそれ、女性特有のカラダの不調や悩みに起因することが多いのです。医療ジャーナリスト木原洋美さんの新連載「夫が知らない 妻のココロとカラダの悩み」では、しばしば男女間、夫婦間に深いミゾを生じさせる女性特有の病気・体の不調について、実際の具体例を挙げて解説していきます(隔週で掲載予定)。

週に一度の営みの最中に
思いがけない夫の声

「うわっ!」

 夫郁夫さん(仮名・31歳)の大げさな声で、弥生さん(仮名・33歳)は夢心地から引き戻された。週に一度の営みの最中だというのに。一体何が起きたのか?

「弥生おまえ、あそこに白髪があるぞ。へっ(苦笑)、おばさんだな……ごめん、俺萎えちゃった」

 ぼそぼそつぶやくと、郁夫さんはくるりと背中を向け、寝てしまった。

 途中で放置された格好の弥生さんは、広げた両足の真ん中で、黒々とした茂みの中にくっきりと主張する白髪を、呆然と見下ろすしかなかった。

(たった1本なのに。たかが白髪じゃないの?)

 泣きたいような気がしたが、それも間抜けな感じがして、自分も居住まいを正し、寝ることにする。

夫の背中が遠く見えた後
ママ友同士の会話

 夫の背中が悲しいほど遠く見えた。

「…というわけでしくじっちゃったの。ちゃんとチェックしておけばよかったよ〜」

 後日、ママ友の飲み会で、弥生さんはこのことを笑い話のように披露した。でも正直みんな笑えない。

「失礼な奴、ぶん殴っちゃえばよかったのに」

「やっぱり日頃から暗くしていたほうがいいよね。いつ生えるかわからないから」

「危機管理だね〜」

「30代でもう白髪って、早くない?」

「抜くと増えるのかな?」

「いっそ全部脱毛しちゃおうかなぁ」

「私は毛があんまりないから(笑)、染めるしかないかも」

「でも、染めたら肌荒れしそう」

「そもそもみんな、陰毛の白髪チェックなんかしてるの?」

「ヤダッ、陰毛って呼び方、なんか生々しい(笑)」

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