8日、性的少数者を中心に自身の存在や権利を主張する「クィア文化祭」が韓国で物議を醸しており、ネットユーザーもさまざまなコメントを寄せている。写真は12年、トロントで行われた同性愛パレード。

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2016年6月8日、韓国・文化日報によると、韓国で性的少数者(QUEER・LGBTAI)らを中心に自身の存在や権利を主張するために開かれる「クィア文化祭」の是非に対する議論が白熱化している。

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クィア・パレード(=ゲイ・パレード)は、1969年6月28日に起きた米ニューヨークの「ストーンウォールの反乱(同性愛者らが初めて警察に立ち向かった事件)」を記念して、1970年に米国各地で始まり、現在では世界の主要都市に広まっている。韓国では2000年からソウルで、2009年からは大邱でも開かれるようになった。

今年は「QUEER I AM 我々という存在、ファイト」をスローガンに、11日からソウル広場で開催される予定で、昨年に歴代最多の約3万人の市民が参加したパレードのほか、メインパーティー、クィア映画祭など、多様な行事が盛り込まれている。

しかし、イベント開催をめぐって「少数者の権利」を主張する擁護論者と、「教理と自然の摂理」を主張する反対論者による激しい論争が繰り広げられている。イエス財団のイム・ヨハン牧師は「同性愛の擁護論者たちは『欧米はこうだから』と主張するが、韓国は韓国」とし、「国家の栄枯盛衰に関わる重大な問題であり、亡国のプレリュード(前奏曲)。美しく賛否を論ずる対象ではない」と述べている。

キリスト教のみならず社会的にも物議を醸しており、朴元淳(パク・ウォンスン)市政論壇真相調査市民連帯のキム・ジョンウク幹事は「男女の性器に似たお菓子を売る、下半身を露わにして行進するなど、常識として受け入れ難いイベントを行うのには問題がある」と指摘。「少数者は差別ではなく保護を受ける対象であって、社会の先頭に立つものではない。基本的な秩序に反するのではないか」と問い返している。

一方、梨花大学のチョン・ジンホン教授は「市民の立場からすると、性的少数者も自分たちの権利を主張できると思う。しかし、宗教的な立場からすると、変化を受け入れ難い。宗教界は社会の変化自体を否定的に捉えないようにしてほしい。そして、同性愛を主張する人たちも、主張というよりは説得や訴える姿勢を押し出してほしい」と提言している。

これを受け、韓国のネットユーザーはさまざまなコメントを寄せているが、否定的な意見が多いようだ。

「性的少数者にも人権があるけど、彼らの人権が周りを不快にするのであれば自粛するべき。人権は同等であって平等ではない」
「誰にでも正当な権利があるってことは認めるけど…。それを考え方の違う多数派に押しつけてイベントを見せつけるのが権利と言えるだろうか?」

「キリスト教だけが同性愛を嫌いだと思わないでほしい」
「メディアはいつも『人権VSキリスト教』構図でまとめたがるけど、宗教とか関係なく『同性愛』には否定的な意見を持つ人が多い」

「韓国の異性愛者たちは自分たちのお祭りなんかしない。そんなに外国のモノが好きなら、キムチも食べるな。同性愛が通用しない国が嫌なら、移民したらいい」
「一部の堕落した外国文化をマネするのはカッコイイこと?韓国よ、しっかりしてくれ!」

「ソウル市民としてお願いします。朴市長はクィア文化祭を撤回してください」
「市長は息子が同性愛者だったら果たして認めるだろうか。クィア文化祭反対」

「イベントを開くのが亡国につながるとは…。どんな論理?」
「みんなが性的少数者を受け入れるようにするためには、変にイベントなどは開催しない方がいい」(翻訳・編集/松村)