レッドブル・エアレース2016 第3戦千葉大会、決勝日の朝ハンガーでは間もなく始まるラウンド・オブ・14に向け、様々な準備が進んでいます。

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決勝を前にデーターのチェックをするチーム、飛行機の検査を待つチーム、最後まで整備に余念がないチーム。レース前に食事を早めに済ませるパイロット(メラニー選手はこれで写真撮影をパスされました)……様々です。

そんな中、コクピットに収まっているパイロットが。

2016年からマスタークラスに参戦を開始したルーキーのピーター・ポドランセック選手。どうやらイメージトレーニングを行っているようです

……が、イメージにしては身体も振って動作が大きい?

ポドランセック選手は、チャレンジャークラスからの昇格にあたり、室屋選手から引き継いだ機体を「サムライ魂を受け継いだ」と云って使うスロベニアのサムライ。

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実は、これコースをイメージするだけでなく、「力を入れるタイミング」を身体に叩き込んでいるとのことでした。

旋回開始の直後、特に下方向に血液が動く事でブラックアウト(Gにより血液が下肢に移動、脳に十分な酸素供給ができなくなる貧血に近い状態)という症状が発生します。

最悪意識を失う事もあり、ジェット戦闘機のパイロットは耐Gスーツという装備で症状発生を抑制します。

が、競技用のエアレーサーにそんな装備はありません。そのため、筋肉に力を入れる事で血管を収縮/血流を抑制し、ブラックアウトの発生を抑えます。

旋回直前に筋肉に力を入れ、ブラックアウトを発生させず旋回を行うシミュレーションをポドランセック選手は、人目を憚らず繰り返し行い、勝利への意欲を見せていました。

残念ながら今回は、天候の影響で全体で最初のフライトという不利を被った上に、突風によるパイロンヒットのペナルティも重なり、ラウンド・オブ・14で敗退したポドランセック選手。

ルーキーイヤーの2戦目にシュピールベルクでポイントを獲得する快挙を挙げています。ただ、この時は緒戦の対戦相手ベラルデ選手の失格にも助けられたもの。次は「タイムでの勝利」を見せて欲しいですね。

(川崎BASE Photo Y.kanoh)

必勝を期すパイロットのイメトレ!【レッドブル・エアレース2016】【動画】(http://clicccar.com/2016/06/09/377001/)