獅子・狛犬がまとまって同時に公開されるのはあまり例がない

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20年に一度の式年造替(しきねんぞうたい)が行われている奈良の春日大社では、鎌倉時代に製作された獅子・狛犬(こまいぬ)を一般に初公開する「御出現!春日大社の神獣展」を、6月1日から開催している。

【写真を見る】第一殿の獅子(右)・狛犬(左)は、どちらも鎌倉時代初期の製作

公開されている獅子・狛犬は、春日大社の本殿の神前に安置されていたもので、今回の式年造替に合わせ、獅子・狛犬を新調することから公開となった。

計8体ある中でも、第一殿と第二殿の2対4体、そして第三殿と第四殿の獅子・狛犬のうちの2体、計6体が鎌倉時代に製作されたものと判明。実に800年にも渡って、本殿を守ってきた獅子・狛犬は小型の木造で、それぞれの形状も製作された時代の特徴がうかがえる。

例えば、第一殿の獅子・狛犬は、体に密着した鬣(たてがみ)や丸みのある胸と胴の形が平安時代後期の特徴を持ちながら、やや前のめりの姿勢や鬣に旋転する巻き毛に鎌倉時代の要素が認められるなど、館内の解説を見ながら、8体を見比べてみるのもおもしろい。

さらに、同イベントでは、鎌倉時代の狛犬が描かれている絵巻の春日本・春日権現験記(かすがごんげんげんき)や、神前を守る獅子一対を描いた牛頭天王曼荼羅板絵(ごずてんのうまんだらついたて)など、貴重な文化財も見ることができる。【関西ウォーカー】