初めて日本を訪れた中国人の多くが、「日本の街はきれい」という印象を抱くようである。そして、街にゴミ箱がない、日本人はゴミの分別をしっかりしている、といった感想が「定番」となっている。中国メディア・界面は5日、日本の環境衛生サービスの優れた点について触れる文章を掲載し、その中で「われわれのゴミ回収は小学生レベルだ」として日本の取り組みを評価した。(イメージ写真提供:123RF)

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 初めて日本を訪れた中国人の多くが、「日本の街はきれい」という印象を抱くようである。そして、街にゴミ箱がない、日本人はゴミの分別をしっかりしている、といった感想が「定番」となっている。中国メディア・界面は5日、日本の環境衛生サービスの優れた点について触れる文章を掲載し、その中で「われわれのゴミ回収は小学生レベルだ」として日本の取り組みを評価した。

 文章は、かつて中国の家庭では庭にゴミの山が積まれ、道を通ると「呼吸したくなくなるニオイ」がしたものであると説明。そこからゴミ箱が出現し、ゴミ箱に蓋がつき、今では徐々にゴミの分別管理もスタートしつつあると、その「進歩」を評する一方、「細かくて感嘆が停まらない日本のゴミ分類とは、処理レベルや意識においてなおも大きな差が存在するのだ」とした。

 そして、日本では各町内でゴミの分別マニュアルが配布され、燃えるゴミ、燃えないゴミ、粗大ゴミ、資源ゴミの定義や、ゴミの梱包方法や出し方、粗大ゴミの料金基準などが細かく記載されていると紹介。「多くの外国人がビビって泣くほどの、もはや変態に近い分類方式」が幼稚園から教育されるのであると伝えた。また、住宅のゴミ置き場について、きれいに分別されていること、しっかり清掃されていることから、「ほとんど異臭がしない」とも紹介している。

 文章はそのうえで、「われわれのゴミ回収、分別処理はなおも小学生レベルだ」とし、せっかく分別回収されたゴミを、収集車が全部ひとまとめにして持って行ってしまう体たらくであると説明。分別は表面的なものに留まり、「わが国はこの方面の宣伝教育がほとんど行われておらず、大人はみんな分別について分かっていない」と断じた。そして、国民の分別意識を強化すると同時に、「国がゴミ処理による産業的メリットを重視し、分別処理システムを構築するとともに、小さいころから分別の概念を教育しなければならない」と論じた。

 「小さいころからの教育」という、文章の指摘は実に的を射たものだ。しばしば「変態的」といういささか心持ちの悪い表現で賞賛される日本のゴミ処理システムも、一朝一夕で整備されたものでなければ、日本ができて以来太古から伝わる「美徳」でもない。行政のリード、社会全体での取り組み、そして、家庭や社会、学校における子どもたちへの教育があってこそのものなのである。子どもへの教育が成果を見せ、さらに下の世代にも伝わっていくようにするのは、数年単位のレベルの話ではない。長い目で取り組む必要があるのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)