セレブはヒラリー、マッチョはトランプ。米大統領選って実はわかりやすい

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グチっぽくなく政治を語るカルチャーが、良いと思う。

今年の米国大統領選挙では、民主党のヒラリー・クリントン候補と共和党のドナルド・トランプ候補が激しい戦いを繰り広げています。ニュースでは各候補が演説して聴衆が拍手喝采する場面がよく流れますが、実際どんな人がそれぞれの支持者なんでしょうか?

マッチョなドナルド・トランプ支持者たち

アメリカでは政治をオープンに語ることが日本より一般的で、セレブリティも例外ではありません。たとえばドナルド・トランプの場合、マイク・タイソンやデニス・ロッドマン、ハルク・ホーガンなど、マッチョ系アスリートから多く支持表明されています。

ただ著名な支持者のリストを見ると、人数として多いのは同じ共和党の政治家たちのようです。でも共和党のメインストリームな人たちはトランプ氏を推したくないのが本音らしく、党を分裂させないためには仕方ない、というイヤイヤ感が見え隠れしています。

では、ドナルド・トランプに拍手喝采しているのはどんな人たちかというと、Washington Postによれば「今どきの共和党支持者全般」のようです。多くは白人ですがマイノリティからまったく支持されていないわけでもなく、また収入や教育レベルに関しては多様な層から人気があるようです。

セレブリティ・ビジネス界など多方面で支持されるヒラリー氏

20160609_election_03.jpg一方、ヒラリー・クリントン候補に関しては、政治家だけでなくビジネス界や社会活動団体、報道機関など各界から層の厚い支持を受けているようです。ただ特に圧巻なのは映画界・TV界などセレブリティからのサポートで、その支持者リストはアカデミー賞かエミー賞の候補者リストかと思うほどです。

たとえば、レナ・ダナムも早くからヒラリー氏の政策への賛同を表明していました。自らTIMEに寄稿して、女性の権利や人種差別や銃に対するヒラリーの深いコミットメントを高く評価するほどです。

20160609_election_04.jpgさらにサラ・ジェシカ・パーカーも、そして『Sex and the City』で共演したシャーロット役のクリスティン・デイヴィス、ミランダ役のシンシア・ニクソンもヒラリーサポーターです。米国VOGUEのアナ・ウィンター編集長をはじめ、ダイアン・フォン・ファステンバーグやマーク・ジェイコブス、ダナ・キャランなどニューヨークファッション界からも強力にバックアップされています。

若年層に支持されるバーニー・サンダース

20160609_election_05.jpg日本の報道ではトランプ氏とヒラリー氏が話題の中心になっていますが、今回の選挙で若い層から圧倒的な支持を集めているのが、民主党のバーニー・サンダース候補。

ただ米国大統領選挙ではまず州レベルで予備選挙を開いて民主党・共和党それぞれ代表者を決め、その後10月に民主党と共和党の頂上決戦をするという流れなのですが、サンダース候補が民主党の代表に選ばれる可能性は今限りなくゼロに近づいています。

共和党にも最初は10人以上の候補者がいて、トランプ人気に押されて次々と脱落していきました。でもサンダース氏は、最後の最後まで戦い抜くと宣言しています。

そんな強い意志を支えているのは、現代のアメリカ社会に疑問や不満を持つ人たちからの熱い期待です。サンダース氏の支持者には、たとえば社会派映画監督のマイケル・ムーア氏やオリヴァー・ストーン氏、「経済的不平等」を研究し『21世紀の資本』がベストセラーとなったトマ・ピケティ氏がいます。

20160609_election_06.jpgまたミュージシャンやアーティストからの共感も呼んでいて、たとえばマイリー・サイラスも彼女らしいやり方でサンダース支持を表明しています。選挙戦で劣勢となった最近でも、Bassnectarなどによるコンピレーションアルバムが発表されたりしました。

政治をオープンに語る米国のカルチャー

ここまで大統領候補の支持を表明している有名人を紹介してきましたが、政治的立場を公開しているのは有名人だけでなく、普通の人にもたくさんいます。たとえば車に「バンパー・ステッカー」と言われる候補者の名前を書いたシールを貼っている人を時々見かけますし、Facebookでも時々ごく普通の友人がLGBTの権利や福祉制度などを話題にしています。

日本では政治や選挙の話が敬遠されがちだし、話題にするとしても「候補したい人がいない」とか「あの政策のせいで今ダメになった」とか、グチっぽくなることが多い気がします。

でもアメリカでは、「私はこの人が良いと思う」「今これが問題だと思う」と明言して、選挙は国全体で盛り上がるんですね。だからってアメリカが世の中の課題を次々と解決しているというわけでもないんですが、少なくともみんなが参加しているという熱い感じは良いなと感じます。

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[New York Times 1,2,Washington Post ,TIME,Twitter, Billboard]

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