「日本では、物をなくしたり落としたりしても大概戻って来る」とは、中国のネット上でしばしば取り沙汰される日本に対する「驚き」の1つである。中国メディア・青網は6日、実際に日本で物を紛失した時にどうするか、逆に落とし物を拾った時にはどうしたらいいかについて紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)anoyo/123RF)

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 「日本では、物を失くしたり落としたりしても大概戻って来る」とは、中国のネット上でしばしば取り沙汰される日本に対する「驚き」の1つである。中国メディア・青網は6日、実際に日本で物を紛失した時にどうするか、逆に落とし物を拾った時にはどうしたらいいかについて紹介する記事を掲載した。

 記事は「日本では遺失物に関する整った体系が存在しており、落とし物が届けられる場所は主に交番である」と説明。自分が物を紛失した時も、そして物を拾った時も、いずれも交番に行って登録を受ける必要があるとした。また、交番では紛失した、あるいは拾得した時刻、場所、地点、品名、そして本人の名前を報告、登録することになり、いずれの場合でも警察からの連絡を辛抱強く待つことになると解説した。

 そして、拾得物の落とし主が見つかった場合は「遺失物法」の規定に基づき、落とし主が拾い主に対して遺失物の価値の5-20%に相当する報労金を支払う必要があるとも紹介している。ただ記事は、遺失物の公告から3カ月以内に落とし主が出現しなかった場合、一部を除く金品の所有権が拾い主に移る点については言及しておらず、「指定期限までに落とし主が取りに来なかった場合、遺失物は『処理』される」との説明に留まっている。

 記事はまた、日本人は小さいころから「拾ったものをネコババしてはいけない」という精神を教育され、拾ったものでも自分のものにしてはならず、すすんで警察に届けなければならないことが強調されると紹介。仮に拾得してから7日以内に警察に届け出ず、それが判明した場合は1年以下の懲役または10万円以下の罰金が科せられると説明した。そして、処罰こそ軽いものの、ひとたび犯罪記録が付けば就職や銀行のローンに影響が出るなど、社会における信用度が大きく減少することになるとした。

 落とし物が返ってくるのは、落とし物を拾ってくれる人がいるからこそ。みんなに落とし物を拾う意識がなければ、落とし物が返って来る社会など成り立たないのである。ところで、日本で落とした物が返って来る確率は、中国より高いかもしれないが、日本だって100%返って来るわけではない。中国国内であまりに賞賛され「神話化」されることによって、「日本では返って来るのが当たり前」という偏った認識を持つ中国の人が増えないことを願いたい。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)anoyo/ 123RF)