産業のネットワーク利用は
どこまでも進む

 パーソナルコンピューターとスマートフォンの革命によって、コミュニケーションのあり方が一変した。しかし、この大きな変化の裏側で、これに劣らず重要な革命があったことを忘れてはいないだろうか。

 それは、産業用制御システム(ICS:Industrial Control Systems)のデジタル革命だ。ICSが管理・運用するのは、我々の身の周りにある現実の世界であり、その対象は製造、交通、重要インフラなど多岐にわたり、醸造所の設備といったものまで含まれている。

 エレベーターも「スマート」になり、遠隔測定データをデジタルチャネル経由で送信して、すべてが正常に機能していることを確認できるようになっている。こうした新たなデジタル技術の導入によって、産業設備の安全性が高まり、遠隔での操作や更新が容易になり、全般的に効率性も向上している。

 製造業へのコンピューター導入は、実際には1960〜1970年代ごろから始まり、世界中で、特に先進国でめざましい進歩が見られ、経済が大いに発展した。日本も例外ではない。

 現在、デジタル機器や企業ネットワークを利用していない業界は、世界中を見渡しても1つとしてない。産業システムではコンピューターはあらゆる所に存在し、数千年続く貴金属の採掘から、3Dプリンティング、バイオ技術に至るまで幅広く使われている。この流れが逆行することはない。

 近頃、第4次産業革命という言葉をたびたび耳にする。新しい「スマート」技術を基盤とし、工業生産では、データ交換センサー、自己学習型ロボット、3Dプリンターなどを相互に接続し、これらがすべて連携することで、個性的な製品を今までより短期間で効率良く製造することが可能となる。

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