日本の鉄道交通網の発展ぶりは、各地で高速鉄道や地下鉄が急速に建設されている中国においてなおも驚きの羨望の対象となっているようである。中国メディア・界面は5日、日本のサービス業において敬服せざるを得ない点を論じた記事を掲載し、その1つとして交通サービスについて言及した。(イメージ写真提供:(C)PaylessImages/123RF)

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 日本の鉄道交通網の発展ぶりは、各地で高速鉄道や地下鉄が急速に建設されている中国においてなおも驚きの羨望の対象となっているようである。中国メディア・界面は5日、日本のサービス業において敬服せざるを得ない点を論じた記事を掲載し、その1つとして交通サービスについて言及した。

 記事は、中国では交通分野においてインターネットや共有経済が急速に浸透し、配車アプリの使用が「外出するうえでの一番の選択」となっていると紹介。日本はこの分野において時代の潮流に完全に乗り遅れており、中国に大きく水を開けられているとする一方、「しかし、都市の軌道交通においては、日本が利便性やサービスにおいてわれわれにはるかに勝っている」とした。

 そして、日本の鉄道と地下鉄のネットワークが夜空の星の如く広がっており、「北京や上海すら今でも到達できないほどの密度である」と説明。都市の中心部ではわずか2、3分間隔で列車が運行されていること、利用客は「何時何分に家を出ればこの列車に間に合う」という計算をするほどダイヤを信頼し、しかも出発時間や到着時間を設定すると所要時間や乗り換え時間を計算してくれる携帯電話アプリも存在することを伝えた。

 さらに、突発的な故障や人身事故が発生すると、絶えずお詫びや遅延状況についての放送が流され、駅員が改札で遅延証明書の配布や地図の提供、迂回ルートの案内などを行う様子が見られることも紹介している。

 記事はこのほか、体の不自由な人でも利用しやすいような配慮が最大限行われており、ホームや通路には黄色いブロックが敷かれているほか、車いすのままでも昇降できるエスカレーター、車いすの乗客の乗降者を付き添いで補助する駅員などの存在について紹介。また、痴漢防止を目的とした女性専用車両や、夏場の弱冷房車の設定について触れ、「人にやさしいサービスの細やかさは、実に感動ものだ」と評した。

 日本の鉄道や地下鉄に時刻表が存在し、ほぼその通りに運行されていることを初めて知った中国の人はさぞや驚くに違いない。そして、数分に1本やってくる東京の山手線でもちゃんとホームに時刻表が掲示されているのを知ったら「そもそも時刻表など要らないではないか」と逆に呆れてしまうかもしれない。しかし、一見愚直に思われるところまでしっかりやるからこそ、超過密と言われるダイヤを定時で回すことができ、それをベースとした社会生活が成り立っていることを見落としてはならないのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)PaylessImages/123RF)