東京医科歯科大学の研究グループは8日、成人以降に病的近視により失明をする人は、小児期にすでに通常の学童近視と異なる特徴的な眼底所見(視神経周囲びまん性萎縮)がみられることを突き止めたと発表した。研究成果は、国際科学誌Ophthalmology(オフサルモロジー)のオンライン版に5月26日に発表された。

 眼球がいびつに変形し、網膜や視神経を傷害し失明する病的近視は失明原因の20%を占めてもっとも多い。研究は、実際に成人以降に病的近視によって失明した患者の小児期の眼底所見を検討し、将来の病的近視発症が予測される小児期の特徴的な眼底所見を調べることで行われた。その結果、成人以降に病的近視を発症した患者の83%で、小児期にすでに視神経周囲にびまん性萎縮病変がみられることがわかった。

 今回の研究成果により、将来に病的近視によって失明するハイリスクな近視と、通常の学童近視とを早期に判断することが可能になり、病的近視への進行を予防する集中ケアが可能になるという。通常の学童近視の子供に対しては、失明に対する過度な不安を取り除く指導もできる。