浅野がパスを選択した背景には、精神的な弱さも……。いずれにしても、あのシーンではシュートを打ってほしかった。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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[キリンカップ]日本代表1-2 ボスニア・ヘルツェゴビナ代表
6月7日/吹田スタジアム
 
 ボスニア・ヘルツェゴビナの高さと強さに対抗できず、あっけなく2点を奪われて敗戦。日本の守備に問題があったのは明らかだが、一方で攻撃陣の出来が上々だったかと言えばそうではない。
 
 前半に限れば、トップ下の清武、左ウイングの宇佐美、ボランチの長谷部を中心にテンポの良いアタックを仕掛けていた。本田、香川がいずれも怪我で不在にもかかわらず、28分には宇佐美と清武の好連係から先制点も奪っている。
 
 問題は、エリア内でのミスが前半以上に目に付いた後半だろう。とりわけ、アディショナルタイムのプレーは酷かった。エリア内でフリーになった浅野が爐覆爾″シュートを打たずにパスに切り替え、さらにラストチャンスという大事なシーンでCBの森重が爐覆爾″エリア外から無謀なミドルを放つ……。
 
 爐覆次″の2連発から見て取れるファクターのひとつが、精神的な脆さだろう。ホームで負けられないというプレッシャーが足かせになり、メンタル的に追い込まれてプレーの選択が狂った可能性は十分にある。
 
 事実、この試合を負傷欠場した本田も敗因について次のようなコメントをしていた。
 
「ボスニア戦はみんな勝てると思っていた。僕も思っていたし。でも、サッカーはそんなに甘くない。ブルガリア戦の勝利(7-2)が邪魔をしたとか、いろんなことが試合中の空気に、紙一重ですけど、つながって勝敗を分けると思っています。サッカー以外のところで言えば、精神的な油断が今日のような敗戦を招いた」
 
 一方のボスニア・ヘルツェゴビナは得点源のジュリッチが全2得点と仕事をしている。アウェーで先行されても怯まず、しぶとく戦い、決めるところはきっちりと決める。ボスニア・ヘルツェゴビナのタフな戦いぶりからは学ぶべき点が多かったはずだ。