『清武弘嗣 フォトエッセイ「 だから僕は、前に進める。」』(ワニブックス)

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 U-23日本代表の手倉森監督が、リオデジャネイロオリンピックのオーバーエイジ枠に日本代表MF清武弘嗣を最有力候補としてリストアップしていることがわかった。欧州組の召集は所属するクラブとの関係で不可能と見られていたが、今シーズンで所属するハノーファーの退団が決定的となった清武は出場可能であり、本人も前向きに検討しているとのことだ。

 U-23代表は攻撃的MFのケガ人が多く、今季絶好調でA代表でも主力の清武が加入すれば、こんなに心強いことはない。しかし、手倉森監督のこの判断に、ファンの間では大ブーイングが巻き起こっているという。

「清武はスペインのセビージャへの移籍が決まりかけている状態です。今なら契約に五輪出場を盛り込む事も可能でしょう。しかし、この夏にオリンピックに出場してしまえば、十分な休養が取れずケガのリスクが高まってしまいます。もともと清武はケガがちなので、関係者やファンは心配しています。さらに新チームへの合流も遅れてレギュラー争いも不利になる可能性も出てきますし、スペイン語を習得する時間も必要です。ヨーロッパリーグ3連覇中の強豪セビージャだけに、ファンとしては最善を尽くしてほしいと考えるのは当たり前のことでしょうね。『今一番呼んじゃいけない選手だろ』『選手が出たいっていうのは当たり前、それに甘えんな!』と、手倉森監督に批判の声が集まっています」(スポーツライター)

 今やレアル・マドリード、バルセロナ、アトレティコ・マドリードに次ぐ存在のセビージャ。ここで清武が活躍すれば、今後日本人選手のスペイン移籍が実現しやすくなるだろう。今年はユーロ2016にコパアメリカと、サッカー大国のオフシーズンは大きな大会が充実しているため、出場しないアジア圏の選手はコンディション的に有利な年になる。最終的に決断するのは清武本人だが、どうか賢明な判断を願いたい。
(文=沢野奈津夫)