「Nightscape 2050-未来の街-光-人」展の目玉である映像展示「Lighting Pavilion」。LPAが世界各国から集めた貴重な夜景映像を体感できる/ライティング プランナーズ アソシエーツ+金子俊男

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2016年6月10日(金)までTEMPORARY CONTEMPORARY(東京都中央区)で開催されている光の展覧会「Nightscape 2050-未来の街‐光‐人」展が、いよいよ残り3日となった。この展覧会は六本木ヒルズなどで知られる照明デザイナー、面出薫氏が主宰する光の専門技術集団「ライティングプランナーズアソシエーツ」(以下LPA)の結成25周年を記念したプロジェクトで、ベルリン、シンガポール、香港、日本の計4都市を5カ月間で周り、現在までに約3万人を動員している。

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“Nightscape=夜景”を都市の景観ではなく“光と人と街のあるべき姿”として捉える同展では、「未来の光と人間のあり方を語る」ことをテーマに、進化してゆく“光”が都市や人間にもたらす影響を6つのコンテンツで提案。光の美しさだけでなく、それらが人や都市に与える負の部分を知るきっかけとなる、さまざまな展示を展開している。

一番の目玉が「Lighting Pavilion」と題した映像展示。床と壁3面の計4つのスクリーンによって光の体感空間を演出し「自然光に学ぶ」「世界の夜景に学ぶ」「2050年夜景のための20の提案」という3部構成で2050年に期待する情景を表現。LPAが世界各国から収集した特徴的な夜景映像を見られるほか、太陽による自然光など照明デザインの根幹となる自然現象を体感することができる。

さらに東京会場限定の企画「LPAプロポーザル」では、「東京、地下空間、コンビニ、隅田川、災害」をキーワードに、それぞれを空間、光、歴史などの観点から紹介し、これからの東京のあるべき光の未来像を来場者に投げかける。「マスターに学ぶ」では青色LEDの発明でノーベル賞を受賞した研究者、中村修二氏やデジタルアート時代を牽引するアーティスト、猪子寿之氏など計5名のインタビュー映像を紹介。世界の都市計画や光の研究をリードする面々の貴重な声を聞くことができるスペースだ。

美しい夜景を構成するのは、家庭の明かりやビル群など、私たちが日々共存しているもの。光と共に生きること、また未来についての語らいの場でもある「Nightscape 2050-未来の街‐光‐人」展。彼らの提案を目に焼き付けるべく、ぜひ足を運んでみてほしい。【ウォーカープラス「夜景時間」/取材・文=金城和子】