日本における「サービス」の質の高さについて、しばしば中国のメディアやネットユーザーが紹介し、賞賛する。日本人からしてみれば「それが当然」と思う些細な、日常的な部分についても、彼らにとっては「だから日本はすごいのだ」と論じる根拠になりうるのである。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本における「サービス」の質の高さについて、しばしば中国のメディアやネットユーザーが紹介し、賞賛する。日本人からしてみれば「それが当然」と思う些細な部分についても、彼らにとっては「だから日本はすごいのだ」と論じる根拠になりうるのである。

 中国メディア・界面が5日に掲載した、日本のサービス業における「承服せざるを得ない点」という記事の中で、医療サービスで見られる細かい気配りについて紹介されている。設備が整っている、検査のレベルが高いといった要素以外で、日本の医療機関に対して中国人が感嘆し、われわれも見習うべきと考える点は、どこにあるのだろうか。

 記事はまず、病院に薬局がない点について言及している。医師は処方箋を出すだけで、患者は任意の薬局で薬を受け取るシステムに注目し、そうすることで「医師は自分の病院の利益目的で高価な薬品を出さなくなる」と解説した。これはまさに今の中国の医療業界が抱える深刻な問題の1つであり、多くの人が心から「日本のやり方を大いに参考にすべきだ」と考えているはずだ。「薬」が「医」を養う状況の脱却が、大きな課題になっているのである。

 また、処方薬の説明に「サービスの極致」が示されており、処方薬を受け取る際には薬剤師の詳細な説明があるほか、薬品の画像が印刷された服用スケジュール表が付されると紹介。「中国国内の大病院では、大量の薬が出され、医師がその用法用量をさっさと説明する。だから病院を出ないうちに忘れてしまい、もう一度聞きに行かざるを得なくなるのだ」と中国の状況を取り上げ、対比した。そこからは、「患者が分かるまで説明することが、薬剤師の責任」と考える日本と、「ちゃんと聞かずに理解できないのは、患者の責任」と考える中国との差が垣間見える。

 記事はさらに、婦人科病院では患者のプライバシーなどに配慮して、希望すれば本名に代わる別の名前を診察で呼ばれる際などで使用することができるというサービスを行っているとも説明した。デリケートな事情を抱えた患者がやって来ることの多い婦人科などでは、特別な配慮を必要とすることも多々ある。患者やサービスを受ける側のことをどれだけ考えているか、というのが出やすい部分であり、記事の作者もその点を強く感じたようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)