(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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今回のキリンカップで、僕は日本の実力がハッキリしたと思います。それが最大の収穫でした。

正直に言って、シーズン終盤のアジア遠征でメンバーもキチンと揃わないという相手でした。ですからブルガリア相手に大勝しても、冷静に考えると大喜びできると言うことではありません。もっとも、これで日本を侮りすぎると痛い目に合うということだけは認識できたのではないかと思います。

ですが、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦では、たとえ相手のレギュラーメンバーではなくとも、ヨーロッパの技術と体力の前に日本はまだ苦戦を強いられるということが明らかになりました。チームとして戦ったときに何ができるか。一瞬の判断のミスが、そのレベルの相手だと失点に繋がるのが今の日本。それがわかったと思います。

個人の、あるいは代表チームのレベルがそこだとわかった以上、日本代表が何をすべきかというのも明確です。まずはFIFAランク20位前後の、2軍の相手と試合をすること。できればヨーロッパに出かけていって試合ができればいいと思います。

自分たちを卑下する必要はありません。一歩ずつ上の登っていけばいいのですから。そういう現実を教えてくれたということで、今回のキリンカップはとても意義のあるものでした。

そしてこの大会を総括すると、「50点」です。確かに本田圭佑は出られませんでしたし、香川真司もブルガリア戦で途中までしかプレーできませんでした。ですが、守備陣はほぼレギュラー。2試合で4失点はいただけません。ただし、新しい選手とポジションを試すことができたのはよかったと思います。最終予選にぶっつけ本番で試すことはできませんから、本田と香川不在をシミュレーションできたのは、怪我の功名とも言えるでしょう。

さて、次はもうワールドカップの最終予選。僕は期待を高めています!