雰囲気「ありすぎ」な店も考えものかも

写真拡大

薄暗い照明のレストランでは、明るい照明の店より40%もカロリーが高い不健康な食事を注文してしまうことが、米サウス・フロリダ大学とコーネル大学の合同チームの研究でわかった。部屋の暗いムードに酔わされ、心にスキが生じ健康への配慮がなくなるのが理由らしい。

米の市場調査専門誌「アメリカン・マーケティング」(電子版)の2016年4月26日号に発表された。

レストランの雰囲気に酔うと心にスキが

研究では、カジュアルなチェーン・レストラン4店舗の協力を得て、160人の常連客の食事メニューを調査・分析した。客の半分を明るい部屋に、半分を薄暗い部屋に案内し、注文した料理の健康度とカロリーを比較した。健康な料理とは、たとえば油を使わず、グリルやオーブンで焼き上げた魚や白みの肉(鶏肉や豚肉、子牛肉など淡い色の肉)、野菜サラダ、全粒粉のパン、果物など。不健康な料理とは、油で揚げた肉類やピザパイ、甘いデザート、コーラ類などだ。

その結果、明るい部屋の客の方が、健康な食事を注文する割合が、平均で16〜24%高かった。また、注文したメニューのカロリーを比べると、薄暗い部屋の客の方が平均で39%カロリーが高かった。さらに、約700人の大学生にも別の店で同じような実験を行なうと、同様の傾向がみられたという。

コーネル大学のブライアン・ワンシング教授は、今回の結果についてこう語っている。

「レストランの照明は雰囲気づくりに重要です。薄暗い照明だと、くつろいでしまい、注意深く健康なメニューを選ぶ意識が薄れて、つい食べ過ぎてしまいます。だから、良い悪いは別として、レストランは暗い照明を用いるのです。暗い店に入ったら、自分自身に注意喚起をすることが何より食べ過ぎを防ぐ一番の方法です」