自動車業界を震撼させた三菱自動車の燃費偽装問題。存亡の危機に立たされた三菱自動車に対し、日産自動車は34%を取得して筆頭株主になることになったが、このニュースは三菱製エンジンが多く使用されている中国でも注目されているようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 自動車業界を震撼させた三菱自動車の燃費偽装問題。存亡の危機に立たされた三菱自動車に対し、日産自動車は34%を取得して筆頭株主になることになったが、このニュースは三菱製エンジンが多く使用されている中国でも注目されているようだ。

 中国メディアの中青網はこのほど「三菱のエンジンがなくなっても、中国の自動車メーカーは生きていけるか?」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、多くの中国人は日産自動車が「中国企業への三菱製エンジンの提供を阻止するのではないか」と危惧(きぐ)していると紹介。しかし「その心配は杞憂に過ぎない」と断言した。その理由は、日産自動車にとって三菱製エンジンの提供を止めるメリットはなく、むしろデメリットの方が大きいからだという。

 現在、三菱製エンジンを採用している中国自主ブランド車の多くが、あまり人気のない中国メーカーばかりであるため、三菱自動車および日産自動車にとっては脅威ではなく、むしろ三菱製エンジンの提供を止めて勢力を拡大するのは、長安、長城、吉利といった大手メーカーだと指摘。こうした企業は今後ハイエンド車市場に進出して日産のライバルになる可能性も排除できないため、三菱製エンジンの供給停止は日産にとっては自分で自分の首を絞める事態となりうるというわけだ。

 また、仮に三菱製エンジンの供給が止まっても、中国メーカーは「困らない」と主張。フォルクスワーゲン、ホンダ、トヨタのように優れたエンジン技術を持ち、中国メーカーに提供している他の企業を探せば良いだけだとした。

 しかし記事は最後に、三菱自動車自身が実力を低下させれば開発能力も低下し、淘汰されて「将来中国の歴史舞台から消えることは十分にあり得る」と主張。中国自動車市場の競争の激しさに言及した。中国の自動車市場はめまぐるしく変化しており、三菱製エンジンはこれまで中国で高いシェアを誇ってきたが、今後のシェアの推移に注目が集まっている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)